[KATARIBE 13039] [HA06][EP] 「筒抜け」

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Date: Mon, 24 May 1999 23:17:02 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 13039] [HA06][EP] 「筒抜け」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199905241417.XAA13361@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 13039

99年05月24日:23時16分52秒
Sub:[HA06][EP]「筒抜け」:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
久志さん、ごんべさん、こんにちは。

一行にて予告した、情報漏洩EP(爆)です。

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EP「筒抜け」
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 某日、瑞鶴。
 明るい音と共に、硝子戸が開く。
 入り口の猫がよいせ、と立ちあがる。

 花澄     :「いらっしゃいませ……ってあら(笑)」
 フラナ    :「お久しぶりっ(にぱっ)」

 相変わらずの笑顔に、花澄もやはり笑顔で応じる。

 花澄     :「ほんとに……大学合格、おめでとうございます(にこにこ)」
 フラナ    :「ありがとーございますっ(ぺこっ)」

 そういえば、と店長が少し驚いたようにフラナを見る。
 フラナのほうは……気がついていない。

 花澄     :「それでフラナ君、今、家から通ってるの?」
 フラナ    :「大学?ううん、アパートに一人暮しだよっ」
 花澄     :「…………え?(途端に心配顔)」

 一十。狭淵美樹。八神敦。
 食糧難を如実に表す人々が、男子大学生一人暮し組に多すぎるのである。

 花澄     :「フラナ君」
 フラナ    :「なに?」
 花澄     :「あのね、御飯に困ったらいつでも来てね。こちら10時までお店開いてるから
        :その後かも知れないけど……でも必ず何かご馳走するから(真剣っ)」
 フラナ    :「うんっ。花澄さんありがとう(にこっ)」

 店長     :「それで……富良名君はどこの大学だったっけ」
 フラナ    :「紅雀院大学文学部!」
 店長     :「へえ……で、その中の?」
 フラナ    :「国史学科」
 花澄     :「面白そうね……授業はどう?」
 フラナ    :「面白いよ。でも、一時限からあるとやっぱり眠いなー」
 花澄     :「それは寝たら駄目よ。先生だって眠いの我慢してるんだから(まじ)」
 フラナ    :「うん。それに一時限の授業面白いし(^^)」
 花澄     :「どんな?近代史か何か?」
 フラナ    :「ううん、堀川先生の考古学」
 花澄     :「……え?堀川?」
 フラナ    :「堀川……えと、祐司先生。まだ若い先生だよっ」

 ホリカワユウジ……堀川祐司。
 漢字変換はごく容易だった。

 音による記憶力はろくでもないのだが、一旦活字と化した情報についての記憶能力は
並み以上をゆく。
 本の予約をする際に書いてもらった名前は、そうそう忘れるものではない。
 まして、本が本である。
 すっと視線を店長に移すと、向こうも気がついていたらしく、微かに眉を動かした。

 花澄     :「若い……どんな人?」
 フラナ    :「背の高い人っ」

 ……ちょっと……比較対象に難があるかもしれない。

 花澄     :「考古学、で国史……ねえ……面白い授業、なんだよね?(にこ)」
 フラナ    :「うんっ」
 花澄     :「じゃ……ね、フラナ君。夕飯うちで食べるときにでも、その授業の
        :話、してくれる?」
 フラナ    :「うん、勿論!」

 悪党、と、店長の口元が動く。
 かろく無視して花澄はにこにこと笑う。
 猫が欠伸をして、背中を伸ばした。

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 てなもんで(笑)
 さあ、筒抜けだぞー(爆)>堀川せんせ

 であであ。





    

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