[KATARIBE 12972] Re:[HA06] [EP] 狭間より来たりし者

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Date: Sun, 16 May 1999 06:44:53 +0900
From: Wings <wings@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 12972] Re:[HA06] [EP] 狭間より来たりし者
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どうも、Wings@よし、オフ会前には送れたぞ(汗) です。
やっぱり、おいしいところは主人公がもっていかないと………ねえ?(笑)


> >> 十         :「関わっちまったからには、後には引けねぇだろう。何処の所属か
> >>             :しらんが。
> >>             : 羽黒修験・蔵王坊瑞真だ。助太刀させてもらう。おっつけ後二人
> >>             :手助けが来るはずだ。こちらは、大河さん。俺以上に物好きな方だ」>
> >
> > 大河        :「物好きである事は否定しませんけどね(^^;
> >              :でも中学の時から月に一度はこういう目に会うし、
> >              :運命の出会いは避けられないと悟ってますから(苦笑)」
> >
> >> (以降手短に自己紹介してくれると動きやすいと思います)
> >
> > 大河        :「そういう訳なんで別に何処にも所属はしてませんが、
> >              :参加させてもらいます」
>
>  健一  :「あなたがたと同じく物好きの、滝川健一だ。
>         :どこにも所属していない」
>  闇烏  :「そしてその物好きにつきあっている、闇烏だ」

圭人:「何だ、結局全員フリーか………。俺は兼澤圭人。所属は十二月第八部隊葉月だ」
十:「十二月?………ああ、あれか」
大河:「知ってるんですか?」
十:「未熟な異能者の、育成組織だよ。異能のコントロール方法とかを教えてる。
:たまにこういう風に実地研修するときもあるらしいがな」
大河:「実地研修、ですか………」
前野:「その割に、能力は高いようだな」
十:「実際、結構優秀な人材は多いらしいな。もっとも………(声をひそめる)
:山のように問題児がいて、教官は胃薬が手放せないらしい………」
大河:(苦笑)
前野:「なるほど、お前のことは分かった。で、(鞄を指さす)そっちは?」
圭人:「えっ?」
前野:「………まさか、気づいてないとでも思ったか?(苦笑)」
十:「それだけ霊力振りまいてて、気づかない方がおかしい」
圭人:「……………(ため息)おい、クロト、ばれてたみたいだぞ」

その声と共に、鞄から一冊の分厚い本が出てくる。
誰も手も触れていないのに………だ。
そして、本から光が放たれ、その中に、一人の少女が現れた。
ギリシャ風のゆったりとした服を着て、幻想的な美しさを醸し出している。

クロト:「………私はクロトの書。工芸の司たるダイダロスによって作られた、
:The Fatal Devicesが一つ。始まりを司りしものです」
大河:「The Fatal Devices………」
クロト:「………何か?」
大河:「いえ、何も………(まさか………ね)」
クロト:「(ケルベロスの方を見る)………さて、まずは彼を何とかしないといけませんね」
圭人:「………そうだな」

> 十           :「で、あれはやっぱり見たまんまのヤツかい?」
> クロト               :「エキドナの裔、ハデスの番犬ケルベロスの残影ですわ」

クロト               :「エキドナの裔、ハデスの番犬ケルベロスの残影です」

> 前野         :「動きますね」
> 
> その通りだった。
> 一つの頭の時とは違う。
> たとえ遥かな裔であったとしても、古き伝承の獣の名を冠したそれは、その名にふさ
>わしく、重々しく足を進めた。
> 雨後の泥濘をえぐるかのように、公園の石畳が砕ける。
> 圧倒的な霊的質量をそれは備えていた。

(ざっくりざくざく)

> 前野          :「食い止めるって簡単に……」
>
> と言い掛けて、言葉を切り、何かに気付いたようにケルベロスを見つめる。
>
> 前野          :「……なるほど…やってみるか…(ぼそっ)」
>
>(みなさんの行動を挟んで下さい)

圭人:「クロト、あいつ、何とかなるか?」
クロト:「今のままでは………無理」
圭人:「………」
クロト:「今、彼は気が立っているし、正面から戦っては、まず勝ち目はない。
:かといって、冥界に送還するには、彼は霊的質量が大きすぎるわ」
圭人:「………なんとか、ならないか?」
クロト:「何か、触媒のような物があれば………」
圭人:「………ちょっと待て。あの兄ちゃんが何か始めるぞ」

◯Here comes the Hell
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(ずばずば)

> 前野          :「……“地獄”を出します…」
> 十            :「なっ!?」

圭人:「(口笛を吹く)豪快なことするなあ」
クロト:「でも、これは、チャンスよ」

> 鎌を振り上げ、石突きを地面に打ち付ける。
>
> 石を打つ金属音と共に、何かが結界の中に広がって行く。
> 重苦しく、粘つくような、身体の芯から熱を奪って行くような冷気。
> 薄く霞がかかり、腐臭さえも漂って来る。
>
> 前野          :「……怖がるな…すぐに還してやるからな…」

圭人:「!………なるほどな。皆さん、ちょっと下がっててくれます?」
健一:「何をするんだ?」
圭人:「彼を、もといた場所に返してあげるんだよ」

そして、圭人は呪文を唱え始めた。彼の周りに霊力が集積していく。

圭人:「オリンポス一二神の一人にして冥界の王ハデスよ、汝が僕を汝が元へ………」

前野が呼び出した冥界を触媒とし、ケルベロスの下に力を集積させる。
彼も、圭人がやりたいことが分かったらしく、じっとしている。

圭人:「冥界の力を糧とし、汝が元への門を開け………はあっ!」
SE:ギュオオオオオオオン!

ケルベロスの真下に、ブラックホールのような物が現れる。
そして、ケルベロスの姿が薄れていく。

クロト:「………元気でね」

そして、彼の姿は消えた。
彼が消える瞬間、クロトは、「ありがとう」という声を聞いたような気がした。

====================

と、ここで切ります。
まあ、メインのシーンはここで終わりですが、後日談がありますからね。
ちなみに、ケルちゃんを送還するためには強制力15が必要でした。
だから、素のままの圭人じゃ不可能です。
そこで、「一時的特徴、周囲が冥界に近い状況になっている:3」
をのっけまして、クライマックス効果で振ったわけです。
まあ、これでも4以下ですからかなり厳しいですけど………。
実際に判定した方がいいですかね?>ALL

さて、この後は、後始末&後日談となります。
圭人の奴にも、ちゃんと罰をあたえんとねえ(邪笑)

圭人:「おいおい、何する気………!!。おい、まさか「あれ」じゃあ
:ないだろうなあ(声が震えてる)」
Wings:「さあねえ、うふふふふ」
圭人:「ちょっと待て!頼む、「あれ」だけは。「あれ」だけはやめてくれえええ!!」
クロト:「あれだけやっといて、「あれ」ですんだらいいほうよ」
京:「因果応報って言葉知ってる?」
圭人:「いやだあああああああああ!!!(絶叫)」

はたして「あれ」とはなんなのか(笑)?おたのしみに!

それでは………Wingsでした。


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              「黄の八弦琴」
             伝説こそ語るべし。
               なぜなら、
          皆を導き、希望を与えるから。
                             Wings 
                   メールアドレス wings@trpg.net
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