[KATARIBE 12931] [WP]EP: 『帰宅』

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Date: Thu, 13 May 1999 02:27:26 +0900
From: Ryou Hanzawa <ryu@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 12931] [WP]EP: 『帰宅』
To: kataribe-ml@trpg.net
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ども、リューです。

学校に行く途中電車の中で書いてたものです(^^;
まぁ、沙希&有希の日常ですね。


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EP『帰宅』
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朝霧家−朝
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 SE		:「ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピ」
 有希		:「んー、あと5分〜」

キングサイズの特大ベッドで寝ている有希

5分後……

 有希		:「あぅ、お姉ちゃんいないんだった」

いつも起こしてくれる姉が居ないのを思いだし、飛び起きる有希。

 有希		:「はわわわわ、急がなくっちゃ」

速攻で、着替え、食事、身だしなみを終了させる。

 有希		:「梅!行ってきまーす」

叫びながらドアを開けて家を飛び出る。
ちなみに梅というのは飼っている亡き父親が飼っていた犬で「紀州丸」という名前がちゃんとあるのだが有希はそれをこう呼ぶ。

 有希		:「って、あ、あれ?」

玄関先で犬とじゃれている女性が一人

 沙希		:「よ、有希、学校か?」
 有希		:「(・_・)」
 沙希		:「ん?」
 有希		:「(・_・)」
 沙希		:「おーい」
 有希		:「(・_・)」
 沙希		:「お、おい、なにぼーっとしてるんだ?遅刻するぞ」
 有希		:「お、お姉ちゃん……い、いつニューヨークから帰ってき
		:たの?帰国はまだ先だって……」
 沙希		:「ああ、思ったより早くレコーディングが済んだから……
		:おわっ」
 有希		:「お、おねぇちゃぁぁぁん(泣抱きつき)」
 沙希		:「おいおい、なにも泣くことないだろう(なでなで)」
 有希		:「だって……一人は寂しいもん」
 沙希		:「学校遅刻するよ」
 有希		:「お姉ちゃん帰ってきたなら、今日は休む!」
 沙希		:「だめ、ちゃんと行って来い。それにこれから私はこれか
		:らちょっと寝るから、相手もできないぞ」
 有希		:「うう〜、じゃキスしてくれたら行く」
 沙希		:「まったく、小さい子じゃないんだから(額にキス)」
 有希		:「や、ここにして(口を指さす)」
 沙希		:「だーめ。ほら、もう行った行った」
 有希		:「にゅぅ〜」
 沙希		:「ほら、遅刻するぞ?(顔をのぞき込む)」
 有希		:「えいっ(チュッ)」
 沙希		:「あ、こらっ」
 有希		:「えへへ〜、行って来まーす(走る)」
 沙希		:「もう、しょうがないな」


夕方、有希の帰宅道
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 有希		:「んふ」
 友人1		:「なんか今日はずっとこの調子だね」
 友人2		:「そうそう、なにを話しても上の空で、浮かれてるのよね」
 有希		:「だって、お姉ちゃんが帰ってきたんだもん」
 友人1		:「うそっ、沙希さん帰ってきたの?!」
 友人2		:「ああっ、沙希さまぁ(うっとり)」
 有希		:「オイオイ」
 友人1		:「だって、バンドで演奏しているときの沙希さんっていっ
		:たら」
 友人2		:「そうそう、女の人とは思えないほど、めちゃくちゃかっ
		:こいいのよねぇ」
 有希		:「お姉ちゃんは私の物なんだから手を出さないでよね」
 友人1		:「うわ、爆弾発言(汗)」
 友人2		:「いいじゃない、今に始まったことではないんだし」
 友人1		:「そうよねぇ、有希のシスコンはかなり前からだもんねぇ」
 有希		:「だって、お姉ちゃんかっこよすぎたもん。」
 友人1		:「そうねぇ、その辺の男よりよっぽどかっこいいもんねぇ」
 友人2		:「ああ、それはいえてるわ」
 有希		:「っと、それじゃね」
 友人1		:「ふふふ、今度ゆっくり遊びに行かせてもらうわ」
 友人2		:「おなじく(ニヤリ)」
 有希		:「はいはい、わかりました」


朝霧家−夕方
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 有希		:「ただいま〜」
 沙希		:「あ、お帰り」
 有希		:「あ、もう起きてるんだ」
 沙希		:「さっき起きたとこ、今シャワー浴びてたんだ」
 有希		:「ご飯は?」
 沙希		:「んー、なにも用意してないな(^^;」
 有希		:「それじゃ私が作るよ、材料はあるし」
 沙希		:「そっか、それじゃ私も手伝おう」
 有希		:「いいの、お姉ちゃんはゆっくりしてて」
 沙希		:「そ、そうか……」

しばらくして

 沙希		:「んー、やはり有希の作った飯は最高だな」
 有希		:「いやー、それほどでもぉ」


そして夜もおそくなり……

 沙希		:「沙希、もう遅いよ、そろそろ寝な」
 有希		:「えー、だってお姉ちゃんは?」
 沙希		:「私は、ちょっちまだ仕事」
 有希		:「ぶぅ」
 沙希		:「ほらほら、早く寝なさい」
 有希		:「はぁーい」

とんとんとん、と階段をあがってゆく有希

 沙希		:「やれやれ、有希の甘えん坊にも困ったもんだな(^^;」

ふぅ、とため息を一つ

 沙希		:「さて、片づけるか」

と、書斎の机に向かって、これからのスケジュールなどを片づけはじめる。


深夜−寝室
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 有希		:(すぴ〜)
 沙希		:「よいしょっと(ごそごそ)」

寝室にはキングサイズのベッドが一つ、すでに有希が寝ている。
そこに潜り込む沙希。

 沙希		:「(くすっ)よく寝てる」
 有希		:(すやすや〜)

しばらく愛おしげに、有希の寝顔を見つめる沙希

 沙希		:「おやすみ、有希」
 有希		:「むにゅ……おねえちゃ……」
 沙希		:「(くす)あまえんぼう(額にキス)」


朝霞家−朝
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 SE		:「ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピ」
 沙希		:「んー、朝……か」

ベッドからのそりと上体をあげる沙希、傍らでは有希が寝息を立てている。

 沙希		:「おーい、有希ぃ。遅刻するぞー(ゆさゆさ)」
 有希		:「んー、あと5分〜」
 沙希		:「んー、ほれ(がばっ)」
 有希		:「寒いぃ〜」

掛け布団をはがされたようである

 沙希		:「私は、下でご飯の支度してくるから、早く着替えろよ〜」
 有希		:「はぁぁ〜い」

沙希は階下へ、有希は眠い目をこすりながら着替えをはじめた。

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99/05/13 02:12:14
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Hanzawa Ryou   ,x.
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