[KATARIBE 12875] [ HA06 P] 「学校の怪談第二話〜狂い咲きの桜〜」

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Date: Fri, 7 May 1999 17:01:05 +0900
From: タイガ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12875] [ HA06 P] 「学校の怪談第二話〜狂い咲きの桜〜」 
To: kataribe-ml@trpg.net
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99年05月07日:17時00分59秒
Sub:[HA06P]「学校の怪談第二話〜狂い咲きの桜〜」:
From:タイガ
ども、タイガです。
ようやっと第二話です(^^;;。


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「学校の怪談第二話〜狂い咲きの桜〜」
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5月6日。学校に投稿してきた萌は校庭の端に不思議なものを見つけた。

 萌		:「あれ?」
 由摩		:「どうしたの?」
 萌		:「あの桜だけ咲いてる……。なんで?」

満開の桜が、花びらを風に舞わせながら咲いている。

 生徒A		:「あの桜ね、10年くらい前に、あそこで首吊り自殺
		:した子がいて、その所為で今も五月の半ばくらいまで
		:咲いてるんだって」
 萌		:「へぇ……」

昼休み

 由摩		:「キレイだね」
 萌		:「うん」
 由摩		:「『咲き誇れよ姫桜』、か……」
 萌		:「なに?」
 由摩		:「ちょっとね。頭に浮かんできたの(^^;」
 真美		:「でも、ほんとにそんな感じだね」
 萌		:「あの話、ほんとなのかなぁ」
 真美		:「あの話?」
 由摩		:「ここで自殺した子が居るって話?」
 萌		:「うん……。なんでその子、自殺なんかしたのかなぁ」

と、「ざざぁっ!」という音と共に一陣の風が吹き抜ける。

 由摩		:「!」

思わず顔を庇う。
あたり一面、桜色に染まり……

 由摩		:「……え!?」

一瞬、花吹雪の間に垣間見えたものは……

 由摩		:「今のって、一体……」

だがそれは、一瞬のうちに夢のように消え去っていた。

 萌		:「由摩ちゃんも見えたの?」
 由摩		:「じゃあ、萌ちゃんも?」

こくんと頷く萌

 真美		:「てことは、みんな見たんだね……」
 由摩		:「誰なんだろうね、あの人たち……」

一面満開の桜の中、二人の女の子が話している光景。
一人が泣きじゃくり、もう一人がそれを慰めている光景。
三人が見たのは、そんな光景だった。

 萌		:「この木、あの二人の事待ってるんじゃないかな……。
		:それで、こんなに長い間、ずっと咲きつづけてるんだよ
		:『誰かが自殺した』とかそんなんじゃなくてさ」
 由摩		:「そうかもね……」
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まあこんな感じで。
解決されてしまう七不思議と、解決できないのと、幾つか混ぜて話を進めて
そんで、未解決の七不思議が七つ残った時点で終わりという事にしようかなと
思ってます。





    

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