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Date: Sat, 01 May 1999 00:20:17 +0900
From: ソード <so_do@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 12827] [HA06P] お買い物
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199904301511.AAA19656@ns.trpg.net>
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こんにちは、ソードです。
こんにちは、ソードです。
Webにはつなげなくなったものの、書きたい事は変わらず……。
1行で話し合いしながら……とかしたいんですがね……。
ユラさんをお借りしています。
いまだにユラさんの口調は理解していないので、修正願います。
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エピソード 『お買い物』
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デパート・女性服売り場
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美都がグリーングラスに来た次の日。
ユラと二人で駅前のデパートに買い物に来ている。
美都 :(店内を見回す)「うわぁ……」
ユラ :「どうしたの?」
美都 :「いや……なんか、圧倒されちゃって……」
ユラ :「(くすっ)さあいきましょう。どんな服がいいかな……」
こうして、二人は買い物を始める。
いくつかの服を選び、数着を持ってレジへと行く。
店員 :「……円になります」
美都 :「え!?」
店員 :「はい?」
ユラ :「ああ、カードでお願いできますか?」
店員 :「はい。お預かりいたします」
美都 :「あの……ユラさん」
ユラ :「どうしたの?」
美都 :「私……お金全然……あんなに高いなんて思わなくて……」
ユラ :「いいのよ。これは。私からのプレゼント」
美都 :「そんな訳にはいきません。私がお世話になるのに……」
ユラ :「いいの。私がプレゼントしたいんだから」
美都 :「……」
ユラ :「……」
しばらく、見つめ会う……と言うよりはにらみ合っている二人。
店員 :「サインをお願いします」
ユラ :「はい」(サインをする)
店員 :(袋に服を包んで)「ありがとうございました」(袋を渡
:す)
ユラ :(袋を受け取る)「どうも。さあ、いきましょう」
美都 :「……」(ついて行く)
後については来るが、一言も話さない。
すねているようにも見えるし、考え事をしているようにも見える。
ユラ :「……納得いかない?」
美都 :「そうじゃないんです……ただ……申し訳ないなぁって」
ユラ :「気にしないで欲しいなぁ……私も、これからいろいろと
:お世話になるんだし。新入歓迎の時は、古参が負担するも
:のでしょ?」
美都 :「はい。でも、前々から分かってたんですけど、再確認し
:ちゃったんです。“自分は独りじゃ何もできない”って」
ユラ :「……そうか。そう感じちゃうか……。でも、ここはプレ
:ゼントさせて。これから、たくさん手伝ってもらったり、
:頼ったりしたいから」
美都 :「はい。いただきます。ユラさん、ありがとう」
ユラ :「ええ」
彼女の言葉が、本音とは思えない。美都は直感的にそう思っていたが、それ
を口に出す事はしなかった。
「プレゼントをしたい」と言う気持ちは、嘘で無いと感じたからである。そ
の気持ちをいつまでも踏みにじるわけにはいかない。
美都 :「(声色を変えて)この借りは、いつか返してやるぜぇ……
:(声色を戻して)なーんて(にこっ)」
ユラ :「(くすっ)ええ、待ってるわ」
女性二人の買い物は、疲れを知らない。デパートの閉店まで、まだ数時間も
残っている……。
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