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Date: Tue, 27 Apr 1999 11:53:47 +0900
From: タイガ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12804] [ HA06P ] 「宝物」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199904270253.LAA31765@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 12804
99年04月27日:11時53分44秒
Sub:[HA06P]「宝物」:
From:タイガ
ども、タイガです。
時期的には「大丈夫」の翌日です。
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「宝物」
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 大河		:「萌、昨日泣いたんだって?」
 萌		:「え? なんの事?(・・)」
 大河		:「昨日俺が遅くなるって電話した時」
 萌		:「……(はっ)。メイ!」
虚空に非難の視線を向ける萌。
 大河		:「萌(改まった口調)」
 萌		:「……なに?(おずおす)」
上目遣いに大河をみる。
 大河		:「俺も、普通の人間だ。いや、どちらかと言うと
		:あまり人の心が分からない方だ」
 萌		:「…………」
 大河		:「だから、もし俺について何か気に入らない事が
		:すぐに言ってくれ。そうでないと、いつまでたっても
		:人の心の分からない、やな奴になっちゃうからな」
 萌		:「そ、そんな事無いよ(汗)」
 大河		:「そう思うか?」
 萌		:「(こくこく)」
 大河		:「でもな。俺はあんまり萌を哀しませたくないんだよ」
 萌		:「え……?(それって……?)」
 大河		:「な、頼むよ。嫌な事があったらいつでも言ってくれ」
 萌		:「うん……」
萌に手を差し伸べる大河。
彼女を膝の上に座らせて、軽く抱きすくめる。
 大河		:「それにな、ちょっと位我が侭でも、素直な子の方が、
		:俺は好きだよ……(囁く)」
 萌		:「マサヒロ……(ぎゅっとしがみつく)」
数日後。
 萌		:「(にこにこにこにこ……)」
 由摩		:「随分ゴキゲンだね。何かあったの?(^^)」
 萌		:「うん♪(^^)」
 由摩		:「なになに? 教えなさいよ(^^)/」
 萌		:「学校から帰ったらね(にこにこにこ)」
放課後、ベーカリーによらず、萌の家までついてきた由摩。
 由摩		:「さ、何があったのか教えてくれるよね?」
 萌		:「ちょっと待ってて……」
言って、机の引き出しから「それ」を出す。
 由摩		:「指輪!? どうしたのそれ?」
 萌		:「うふふ。い〜でしょ?(^^)」
奇麗な猫目石のはまった指輪。
石以外には飾り気はないが、萌に似合っている。
 萌		:「婚約指輪、なんだよ」
笑み崩れてしまいそうなほど、満面の笑み。
 由摩		:「え……?(婚約?(^^;;;;)」
素直に喜べない由摩。
 萌		:「後6年して中学を卒業したら結婚するんだ(^^)」
 由摩		:「ふ〜ん……でも今から婚約なんて気が早くない?」
 萌		:「そんな事無いよ。それに萌が無理言って『婚約』に
		:してもらったんだ」
 由摩		:「そんなに素敵な人なの?」
 萌		:「うん(^^)
		:あのねあのね、『萌と一緒に居るだけで幸せなんだ』
		:って言ってくれるの(^^)。それでね……」
のろけ話が始まってしまう。
 由摩		:「……(あうあうあう(^^;;;)」
 萌		:「んでね……」
 由摩		:「あ、もうこんな時間だ。今日はもう帰らなきゃ。
		:じゃ、じゃあね萌ちゃん、また明日ね(^^;;;」
 萌		:「え〜、もう帰っちゃうの?」
 由摩		:「う、うん、ごめんね(汗汗)」
 萌		:「ん〜、じゃあまた明日(不満そう)」
外に出て
 由摩		:「萌ちゃんが婚約、ねぇ……」
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ま、こんなところで。
タイトルは岡本真夜の「宝物」から。
由摩ちゃん借りたんで、修正等お願いします>球形弐型さん
……筆が滑ったような気がする。
萌と大河が婚約かぁ。由摩ちゃんが言うようにかなり気が早いな。
う〜ん……(汗)
ま、いいやね(爆)