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Date: Wed, 21 Apr 1999 03:55:55 +0900
From: KATARIBE Designer FURUTANI Shun-ichi <sf@kataribe.com>
Subject: [KATARIBE 12718] [HA06P] エピソード 1002 『猫娘 VS 猫娘』
To: kataribe-ml@trpg.net
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これ、最終的に落ちがよくわからんのです……。
登場人物リスト、および章組の分け方あたりについて、もちっといじっても
らえると良いかなぁ、と。
エピソード1002『猫娘VS猫娘』
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登場人物
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萌(もえ) : 猫の両親から生まれた猫娘。
煌(こう) : 猫をベースに格闘戦向けに作られた存在。
御剣司(みつるぎ・つかさ) : 電気操作能力者
大河大洋(おおかわ・まさひろ) : 彼のところに萌は居候している。
瑞鶴の猫 : ふつーの猫。
路地
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ある日の街の喧騒から離れた路地。塀の上で、1匹の小猫が眠っている。
萌(猫状態) :「ふみぃ〜(眠そう)
: こんにちは〜。萌ねぇ〜、今度学校行く事になったんだ
:よぅ。でもぅ、萌寝ちゃうと猫に戻っちゃうから、大丈夫
: なように訓練してるのぅ〜(ほよ〜ん)」
:(まだ眠そう)
温かい春の日差し。それは、万人に及ぶ眠りの魔力を帯びていた。
そこに、一人の女性が通りかかる。塀の上で寝ている小猫を見て、面白いお
もちゃを見たかのように目が輝きだした。
煌 :「うりうり〜、起きれ〜(つんつん)」
萌(猫) :「うみゅぅ〜(グネグネ)」
煌 :「あなたはだんだんねむくな〜る……(カッチコッチカッチ
:コッチ)」
萌(猫) :「くぅ……、くぅ……」
煌 :( ̄▽ ̄)
しばらく、様子を見ていた煌。突然彼女から紫の猫耳が飛び出した。
煌 :「わっ!! \(>▽<)/」
萌(猫) :「(どびくぅっ)ふぎゃっ!?」
煌 :「あはははははは(爆笑)」
萌 :「ひどいよ〜〜」
煌 :「寝てるのが悪いのだ〜☆(ぐりぐり)」
萌 :「うみぃ〜(><)。いたいよ〜」
煌 :「あはは〜(なでなで)」
萌 :「ふみゅ〜(また眠る(^^;)」
煌 :( ̄▽ ̄)
煌 :( ̄▽ ̄)
煌 :「(☆▽☆)ぴき〜ん」
煌 :(こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ……)
萌 :(ぴくっぴくぴく)「……んみゅ〜、くすぐったいぃ〜!!」
はたから見ると、猫耳を付けた娘と、猫がじゃれているようにみえる。
既に人外魔境に突入している。
煌 :「うりうり〜(こちょこちょこちょこちょこちょこちょこ
:ちょこちょ……)」
萌 :「あははは、止めて、やめてよ〜〜(^^)」
そこに、御剣が通りかかる。人外魔境を見たのが一般人なら、恐慌状態にな
るところだが……
司 :「げ……(汗) 喋る猫と猫又が喧嘩してる……(笑)」
煌 :「笑い死にと言う言葉がありますが、実際に笑って死んだ
:人の記録があります(冷静) って事で、おりゃ〜(こちょ
:こちょこちょこちょ〜)」
司 :(なるほど喧嘩じゃなくてじゃれてるのか……)
どうやら、容認できるところを見ると、彼もまた逸般人らしい。
大河 :「僕も聞いた事あるよ。で、そろそろ解放してあげてくん
:ないかな?」
煌 :「むっ!(じろっ)」
司 :(びくっ)(に、にらまれた?)
煌 :「そこだっ!(ぶんっ)(萌を投げつける)」
瑞鶴の(猫) :「……にい(何ぞまた危険なことをやってるわ<鼻で笑
:うの図)」
司 :(受け取る)「おわっ!」(な、投げやがった)(笑)
萌 :「ふぎゃぁ〜〜」
萌を投げつけ、既に興味はなくなったのか、瑞鶴の猫に向かって話し掛ける。
煌 :「よっ、姐さん(しゅたっ)」
瑞鶴の(猫) :「……(大欠伸)」
煌 :「相変わらず元気そうだねっ」
瑞鶴の(猫) :「……ふすん(当たり前だよ、お若いの#鼻を鳴らしてる)」
煌 :「日焼けして毛のつや落ちてるけどさ〜(かんらからから)」
瑞鶴の(猫) :「……(大欠伸)……に(見てくれで価値を決められるほ
:どに落ちちゃあいないからねえあたしは)」
煌 :「あはは〜、伊達に歳くってないねぇ〜(かりかり)」
一方、思わず萌を受け取った司も……
司 :(手の中の猫(萌)を見て)「……(どうしよう)」
萌 :「おろして〜(;;)」
大河 :「あ、すみません。こっちによこして下さい(^^;」(手
:を差し出す)
司 :「わっ喋った!(落とす)」
大河の声もわずかに間に合わず、萌を放す司。萌もこの程度の高さから落ち
たところで、怪我をするわけではない。
萌はベーカリーあたりの猫のボスだった。同様に、瑞鶴の猫もこのあたり一
帯を牛耳る猫である。
だが、萌の猫柄(?)からか、争いまでは発展しない。
司 :「……あ、すみません。貴方のでしたか」
大河 :「まぁ、そんなとこです(^^;;」
司 :「こっちの猫又(煌ちゃん)も、貴方のですか?」
:「そこの老猫は、そこの本屋の猫みたいでしたけど……」
大河 :「いえ、そっちは違いますよ」
煌 :「誰が猫又やねん」
司 :「猫又じゃないんですか?」
萌 :「萌と同じで猫娘だよね?(^^)」
猫の萌も、ようやく完全に起きたのか、大河に抱きかかえられて人間と猫娘
の奇妙な会話に加わる。
煌 :「まぁ、そんなところやね」
司 :「えーと、すみません。これは一体……」
大河 :「どうかしましたか? このあたりでは特に珍しくも無い
:みたいですけど」
ここで、煌はある判断を下した。
司は異能なれしていない > 異能を一般人に知られてはならない >
マスターは記憶の操作が必要だと言っていた > 司の記憶を消去!
煌 :「忍法諸事忘却の術!(ガスッ)」
おもむろに、司の後ろ頭を取り出した鞭の柄で殴り付ける煌。
大河 :(そんな乱暴な事しなくても、僕が記憶を取り出せるんだ
:けどな……(^^;)
煌 :「はっはっは。明智君、またあおう(ト〜ン……ト〜ン……)」
萌 :「またね〜」
ある日の街の喧騒から離れた路地。
道端で気を失っていた青年が、目を覚ました。
司 :「はっ! 僕はいったいどうしてこんな所で寝てるんだ?」
きっと萌や煌も同じ夢を見たに違いない(^^)
解説
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