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Date: Tue, 20 Apr 1999 20:17:35 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12713] HA06 : EP 「 Stay Dream 」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199904201117.UAA16158@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 12713
99年04月20日:20時17分31秒
Sub:HA06:EP「Stay Dream」:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
ちょっと……まあ、一度踏ん切りつけよっかな、と。
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EP「Stay Dream」
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某日、ベーカリー。
閉店10分前。
SE :からからん
観楠 :「いらっしゃい……あ、花澄さん」
花澄 :「こんにちは……って、もう遅いですか(苦笑)」
観楠 :「いや、いいですよ(笑)ユラさんブレンドですか?」
花澄 :「はい、それと……」
菓子パンを一つ、それと食パンを一斤。
それと、香茶のカップを受け取って。
花澄 :「……すみません」
観楠 :「いえ」
もうそろそろ常連も、重い腰を上げる時間である。
美樹 :「じゃ、どーも」
観楠 :「はいはい(笑)」
花澄 :「……(目礼)」
最後のお客が出て行く。
流石にとろとろしている場合ではない……と、急ぎかけて。
花澄 :「…………(咳き込んでいる)」
観楠 :「そんな、急がないでいいですから(苦笑)」
花澄 :「…………すみません」
二、三度、咳払いして。
観楠 :「何か、ありましたか?」
花澄 :「え?」
観楠 :「いや、なんか花澄さん、いつもと雰囲気違うなあ、と……」
沈黙。
観楠 :「いや、詮索する積りじゃなくって(汗)」
花澄 :「いえ……まあ、あったんですけど(苦笑)」
ふわ、と視線を上げて。
花澄 :「昨日の夜、遅くに友人から電話がありまして」
観楠 :「……ええ」
花澄 :「何があったのか……一切話してくれなかったんですけど、でも、ただ、
:己に死ぬって難しいなあ、って……」
観楠 :「己に死ぬ、ですか?また、何で」
花澄 :「……さあ(苦笑)」
観楠 :「そんな必要」
花澄 :「彼女には、あったんだと思います」
死ぬって難しいなあ、死に続けるって難しいなあ、その先が見えないなあ……と。
それだけ言って、ふつりと切れた電話。
花澄 :「…………済みません、変な話してしまって」
観楠 :「……いえ」
カップを干して、食パンを片手に持って。
花澄 :「ご馳走様でした」
観楠 :「はい」
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てな、もんで。
Stay Dream……って、つまり、長渕剛の歌、です。
始まりが……いいのだ(苦笑)
ではでは。