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Date: Sun, 18 Apr 1999 21:18:34 +0900
From: NaoNami<ikegami@kt.rim.or.jp>
Subject: [KATARIBE 12669] [HA06]EP: 「明けない、夜」 28 日続き
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199904181218.VAA13357@mail.kt.rim.or.jp>
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なおなみです
紘一郎が出ていった後の続きを追加っす。
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>辞去の挨拶にも、ユラは小さく会釈して応えただけだった。
>振り向いた顔はあいかわらず静かだったが、張り詰めた眦の凄いような厳しさは
>隠さなかった。
直紀 :「ユラさん」
自分の発した声のか細さに驚きを隠せなかった。
力が入らない。
身体の全てが布団に吸い込まれてしまうんじゃないかと思った。
ユラ :「直紀さん。もう少し寝ていた方がいいわ」
直紀 :「ん、あの…ね。さっき、こういちろう…来てた?」
ユラ :「ええ。先ほど帰られたわよ」
直紀 :「紘一郎…苦しそうだった?」
ユラ :「…何故そんなことを聞くの?」
直紀 :「あたし達ね…片方が調子悪くなると、なんだか引きづられ
:るようだからさっきもそうかなって思って」
ユラ :「そう…」
じゃっと布巾を絞り顔から首筋を拭く。
身体をなぞる水の感覚にしばらく身を任せていたが、不意に言葉が出た。
虚ろな意識の中で考えてたこと。
直紀 :「呪い…って何なんだろう。わたしを呪っても何にもならな
:いと思うんだけどな」
ユラ :「紘一郎君は一の所に行ったわ。こういう事に関しては一に
:任せた方がいいからね」
直紀 :「そっか。一さん…」
ユラ :「だからそっちは大丈夫よ。今は身体を治すことに専念しよ」
直紀 :「………ん。ユラさん、ありがとね」
にこ…と笑うと力が抜けた。
遠くなる意識の中で、さっきまでの不安は薄らいでいた事に気づいた。
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いじょ、修正頼みます
後日、紘一郎&すーの調査を書きますー
なおなみでしたっ!
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:suigen@geocities.co.jp<ぽすぺ始めました☆>
−新刊情報之巻 出張版−(笑)
04月05日:千の彩…更新
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