[KATARIBE 12669] [HA06]EP: 「明けない、夜」 28 日続き

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Date: Sun, 18 Apr 1999 21:18:34 +0900
From: NaoNami<ikegami@kt.rim.or.jp>
Subject: [KATARIBE 12669] [HA06]EP: 「明けない、夜」 28 日続き
To: kataribe-ml@trpg.net
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なおなみです
紘一郎が出ていった後の続きを追加っす。
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>辞去の挨拶にも、ユラは小さく会釈して応えただけだった。
>振り向いた顔はあいかわらず静かだったが、張り詰めた眦の凄いような厳しさは
>隠さなかった。

 直紀    :「ユラさん」

自分の発した声のか細さに驚きを隠せなかった。
力が入らない。
身体の全てが布団に吸い込まれてしまうんじゃないかと思った。

 ユラ    :「直紀さん。もう少し寝ていた方がいいわ」
 直紀    :「ん、あの…ね。さっき、こういちろう…来てた?」
 ユラ    :「ええ。先ほど帰られたわよ」
 直紀    :「紘一郎…苦しそうだった?」
 ユラ    :「…何故そんなことを聞くの?」
 直紀    :「あたし達ね…片方が調子悪くなると、なんだか引きづられ
       :るようだからさっきもそうかなって思って」
 ユラ    :「そう…」

じゃっと布巾を絞り顔から首筋を拭く。
身体をなぞる水の感覚にしばらく身を任せていたが、不意に言葉が出た。
虚ろな意識の中で考えてたこと。

 直紀    :「呪い…って何なんだろう。わたしを呪っても何にもならな
       :いと思うんだけどな」
 ユラ    :「紘一郎君は一の所に行ったわ。こういう事に関しては一に
       :任せた方がいいからね」
 直紀    :「そっか。一さん…」
 ユラ    :「だからそっちは大丈夫よ。今は身体を治すことに専念しよ」
 直紀    :「………ん。ユラさん、ありがとね」

にこ…と笑うと力が抜けた。
遠くなる意識の中で、さっきまでの不安は薄らいでいた事に気づいた。

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いじょ、修正頼みます
後日、紘一郎&すーの調査を書きますー


                        なおなみでしたっ!
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               e-mail  : ikegami@kt.rim.or.jp
                                :suigen@geocities.co.jp<ぽすぺ始めました☆>

               −新刊情報之巻 出張版−(笑)
               04月05日:千の彩…更新
               URL:http://www.kt.rim.or.jp/~ikegami/ 
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