[KATARIBE 12533] Re: [HA06]:EP: 「過去無き魂」第2幕

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Date: Wed, 7 Apr 1999 18:02:20 +0900
From: 勇魚  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12533] Re: [HA06]:EP: 「過去無き魂」第2幕 
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99年04月07日:18時02分17秒
Sub:Re:  [HA06]:EP:「過去無き魂」第2幕:
From:勇魚
こんにちは、勇魚です。
「過去無き魂」関係者の皆さん、こんにちは!

すみません、完全に見落としていました。シーン2、あとは私が書く分がすっぽり
抜けてたんですよね。
#それを知らずに、そういえばあのシーン、どう処理してくれたのかなぁ、
とか思っていましたが…おぉう、大変なことをしでかすところだった。

というわけで、行きます!

*******************************************************
>
> ユラはくるりと身を返し、残る半身と一緒に花澄をも玄関に引っ張りこんで
>戸を閉めた。後ろ手に鍵までかける。

ユラ: 「…で、会わせて、いただけますか」
花澄: 「…って…」
ユラ: 「訳ありの、怪我人さん。…植え込みからの伝言、鳥が持ってきました。
たった今、大至急、ってね。連中がそこまでするんだから…何もなかったなんて、
おっしゃいませんよね?」
花澄: 「ユラさん…でも、それは…」
ユラ: 「花澄さん」

きっぱりとユラは言い、静かに笑った。

ユラ: 「あたしは、大丈夫よ。何を見ても、何を聞かされても」

だから、このままここから出て行くつもりはない、と。
き、と唇の両端が釣り上がる。挑むような、笑い。
およそグリーングラスの穏やかな店番の娘には不似合いな。
そのとき花澄の背後に人が立った。

美都: 「花澄さん?」

あわてて止めようとしたのだが、美都はもう、花澄のわきをすりぬけてユラの前に立っていた。

美都: 「私に…会いに来たのですか?」
ユラ: 「ええ、そうよ。…怪我は?」
美都: 「貴女は、誰?」
ユラ: 「ああ、ごめんなさい。ユラ、小滝ユラといいます。この近くのハーブショップの
雇われ店主で、植物療法士…ま、医者まがいね。腕は、いいわ。安心して」
花澄: 「ユラさん…」

安心させるようにユラは花澄に笑いかけ、しかしゆっくりと首を振った。

ユラ: 「大立ち回りだったそうじゃない?あなた、ええと…」
美都: 「布施 美都です」
ユラ: 「そう、美都さん。ええと…怪我は?」

無造作に袖に手をかける美都の手を、花澄が慌てて押さえ、ユラを伴って奥に入る。
英一も同席する中、美都の怪我を調べ…ユラはあきれた顔をした。

ユラ: 「…これだけ?」

となりで花澄の目が丸くなる。…まさか、これだけですむはずはない。いや、さっき見たのは
目の錯覚だったか…
そう告げると、ユラはあっさりとうなづいた。

ユラ: 「そう、いろいろあるわけ…ね。それで、どうしましょうかこれから私たち」

怪我を診させながら、美都はすでに自分には記憶も身寄りもないことをユラに告げている。
あまりにも無造作に答え、またそれに対してユラも無造作に次の問いを問うので、
英一にも花澄にも、口を挟む余地がなかったのだ。

ユラ: 「私のところなら、ここよりは安全だわ」
花澄: 「…どうして」
ユラ: 「…庭が」

ユラがひとこと頼めば、グリーングラスの庭は天然の罠の宝庫に変わり、緑の防護陣ともなる。
花澄: 「でも、私たちだって…」

言いかけて、花澄は口篭もった。
四大の加護、春の守りは花澄のためのもの。花澄がどんなに望んだとて、
彼女の手を離れたものを守るわけではないのだ、と。

しかし。

ユラ: 「あとは貴方の…美都さんの決めること。うちには部屋も空いているし、来てくれても
かまわないの。…ただ、店番手伝ってもらうことくらいはあるかもしれないけれど。
いつでもいいわ。気が向いたら、尋ねてきて」

一気に言うと、ユラはため息をついた。

ユラ: 「花澄さん、勝手なことばかり言って…申し訳ありませんでした」

あ、もとの、ユラさんだ、と花澄はなんとなし、思った。

ユラ: 「いろいろ…言い訳はあるのですけれど…それはまたいずれ」

何かあったら、すぐ呼んでくださいね、と言い置いて、ユラは立ち上がった。

*****************************************

というあたりで、ユラは引き上げます。
こんなものでいかがでしょうか?
あとのシーンは、そちらでつなげていただけるとありがたいのですが…
ユラの無茶無茶な行動については、後日談的に花澄さんと話したいなと思っています。

ところで、紫苑さんのことなんですが、

> リューさん、あんな感じでいかがでしょうか?英一さんと花澄さんに口止め
>を願うシーンです。
>
> と、ユラさんにはどうしますか?
> 美都と一緒に住むとなると、美都に正体を明かさず、ユラさんにだけ明かし
>て生活するのは、ユラさんにも負担になってしまうと思うのです。
> そういう意味では、ユラさんにも秘密のほうが良いかな……と思いますけど、
>いかがでしょうか?

ええと、ユラとしては知っていても、
「訳ありの娘さんと一緒に訳ありの猫さんも来たってわけね、いいわよ、好きにしなさい」
と居うと思うんですが、ユラに告げるかどうかはマヤと相談の上…ってな風にしたほうが
いいのでは。
多分マヤ(ユラのところの金瞳の黒猫。精神年齢は時々ユラより年上)にはバレると
思いますし…

そんなところで、ではまた!





    

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