[KATARIBE 12500] HA06:EP: 「似合う似合わないの問題でもなし」

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Date: Sat, 3 Apr 1999 13:39:40 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12500] HA06:EP: 「似合う似合わないの問題でもなし」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199904030439.NAA31220@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 12500

99年04月03日:13時39分38秒
Sub:HA06:EP:「似合う似合わないの問題でもなし」:
From:E.R
こんにちは、E.R@休みに仕事場に来て遊ぶ極道 です。
蘆会さん、ハリ=ハラさん、皆さん、こんにちは。

以前、MLにも流れたのですが、あるネタを使いまして。

ちょっと、掟破りっぽい表現です(笑)

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EP「似合う似合わないの問題でもなし」
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 某日、松陰堂。
 春休みのまだ初め。

 SE    :からから
 前野    :「こんにちは」
 みかん   :「こんにちはっ」
 訪雪    :「(奥から)……おや、いらっしゃい」

 沈黙。

 まだ沈黙。

 まだまだ沈黙。

 訪雪    :「(苦笑)そんなに似合わんかね」
 前野    :「いやその、似合う似合わない、というわけでは……(汗)」

 つまり、髪の毛である。
 茶髪のロングだった筈の髪が、金髪刈り上げ、と化している。
 似合っているかどうかは、判然としない。
 というか……似合っているとしても、判断がそこまで行く前に急ブレーキを踏んで
立ち止まってしまう、というか何というか(苦笑)。

 みかん   :「……おおやさん、本物?(おそるおそる)」

 返事の代わりに、訪雪は頭に手をやり、すぽりと抜き取る。

 前野    :「……かつらですか(何となく安堵)」
 訪雪    :「うむ、一君の友達が置いていったとかで、面白そうだから借りてきたんだが」
 前野    :「……お茶目な友達ですね(汗)」

 一が付けても……同等か、いやそれ以上に珍妙であったに相違ない。

 訪雪    :「儂としては案外気に入ったんだが……そうか似合わんか、みかんさん(苦笑)」
 みかん   :「…………」

 そこで『うん、似合わないっ』と言いきるには、みかんは優しすぎるのである。

 前野    :「ゆずちゃんは、その髪見たんですか?」
 訪雪    :「ん?(すぽんとかつらを被って)いや、今日はまだ来とらんからね」

 かつらと思ってみると確かに、長めの髪を押しこんでいる分、どこか変なのだが……
 と。

 SE    :とてとて☆
 前野    :(うわさをすれば……(汗))
 譲羽    :「ぢいっ(ひょこっ)」
 訪雪    :「いらっしゃい、ゆずさん。元気にしとるかね?」 

 …。
 ………。
 ……………。

 譲羽    :……………(((((((@_@;;;) 

 
 目をまん丸に見開いて訪雪を見ながら、譲羽は廊下の端まで後ろ向きに走って逃げて行く。

 みかん   :「あ(汗)」
 前野    :「あ、逃げた(^^;;」 
 訪雪    :「…………(汗)」

 譲羽    :                       |_・) こそっ

 それでも怖いもの見たさ(?)なのか、台所の扉の陰から覗いていたりする。
 しばし、動きが無い。
 そのうち、だんだんと小さな顔が歪んできて。
  
 譲羽    :                       |_;) 

 訪雪    :「…………(滝汗)」
 前野    :「ゆずちゃん、怖くないよ。ほらほら、訪雪さんだってば(汗)」 

 譲羽    :                       |_T)

 ……違うひとに見えるらしい(爆) 

 訪雪    :「……………………(が〜〜〜ん)」
 前野    :「ちょっと失礼‥(ごそごそ)‥ほら、これでどう?(^^;;」

 どこからか取り出した手拭いで、すばやく訪雪さんにほっかむり。

 譲羽    :                       |_・) 

 訪雪    :「…………(汗)」
 前野    :「…………(汗)」

 譲羽    :                       |_^)

 ちょっと安心したらしい。
 
 前野    :(苦笑)
 訪雪    :「……怖がらせてしまったか(痛恨)……どれ」

 すぽっと、ほっかむりと一緒にかつらもはずす。
 譲羽の目が、もう一度まん丸になって。

 譲羽    :「ぢいっ(おおやさんだあっ)」

 とてててて、と走りより、ぽふ、と飛び付く。

 譲羽    :「ぢいぢいぢいっ(ほんとうの、おおやさんだあっ)」 
 前野    :「……ゆずちゃん、もう大丈夫?(苦笑)」
 譲羽    :「ぢいっ(こっくり)」
 みかん   :「……(ほっ)」
 訪雪    :「……そんなに怖かったかね、ゆずさん?(おそるおそる)」
 譲羽    :「ぢいっ(思いっきりこっくり)」
 訪雪    :「……………………」

 前野が笑いをかみ殺す。
 みかんが困った顔になる。
 譲羽は、とんと構った様子も無く、訪雪のひざの上でぽふぽふ跳ねている。

 なんとも呑気な、春の一日である。

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 てなもんで。

 ゆずの表現が、すっかり絵文字(言わば漫画)になってしまったのが
ちょっと掟破りかな、と(笑)
 でも、気に入ったんです〜
 言葉を使うより、よほどらしいかな、って(をひ)

 訪雪さんの髪、一応かつら、としてあります。
 で、このお友達が、以前一さんがゆずをうんとこさ怖がらせたマスクを
持ってきた人ですね(笑)<勝手に決める(爆)
 #いや、ちょうど良い人が居たなあ、と思って……

 訂正、修正、その他もろもろ、宜しくです。
 ではでは。




    

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