[KATARIBE 12499] [HA07]EP: 『ぶたさんエプロン』

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Date: Fri, 2 Apr 1999 23:46:06 +0900
From: hisayan <fwhs3290@mb.infoweb.or.jp>
Subject: [KATARIBE 12499] [HA07]EP: 『ぶたさんエプロン』
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 ども、久志です(^^)
いーさん、楠さんこんにちは。

 わーい07が動いてるぅ〜
というわけで、兪児ちゃんの最初のお話と同時刻の話かな?
夢希が学校に出かけるちょっと前のお話です。
 小説形式になってます(^^;)…最近EP形式が書けない。

『ぶたさんえぷろん』
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 どこにしまっただろうか?あのエプロン。

 佐柄夢希は朝っぱらから捜し物をしていた。四段重ねの洋服ダンスを
下から順にさらっていくが、目当てのシロモノはいっこうに見つからな
い。めったに着るものでもないうえに片付けたのが母なので、どこにい
ったものやら見当もつかない。

 自分でしまえばよかったな。

 制服姿でしばし腕組みする、今は本来ならば高校生は春休みであるが
図書委員の当番、及び春休み書庫整理のため学校に行かねばならない。
掃除はしているとはいえ、書庫整理ともなると積もりに積もった埃は生
半可ではない。エプロンでもなければ制服が埃で真っ白になってしまう。
本当ならもっと汚れてもいい服でできればいいのだが、登校時は制服着
用である。
 あった。
 一段目の一番隅っこに筒状に丸められた黄色いエプロンが服の隙間に
押し込まれている、入らないのを無理していれたらしい。ぎゅうぎゅう
に押し込まれたエプロンを引っ張りだし広げる、案の定しわだらけであ
る。

 どうせ汚れて洗うものだし、いいか。

 他の委員もどうせサボりだろう、かえって書庫整理も一人の方がやり
やすい。
 つい…っと、視線をめぐらせる。あちこちに出した服を一通り眺め、
軽くイメージする。
 一枚、音もなく浮き上がりタンスの奥に服が吸い込まれていく。
 また一枚、今度は少し調整、軽くたたみ直してタンスの奥に押し込む。

 一息、空中に停止したブラウスをつかむ。わざわざ力を使うよりやっ
ぱり手でやった方が早い。
 手元に残ったのは薄い黄色の手製のエプロン、下の方に申し訳程度に
ブタのアップリケが縫いつけられている。小学校六年の家庭科で自分で
作ったものだ、作りはだいぶ荒い。
 捜し物は見つかったことだし、そろそろ出よう。
 エプロンと一緒に見つけた三角巾を手提げ袋に押し込んで、部屋を後
にした。
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 いじょ(^^)
そんなこんなでいーさんのお話につながります。
 ぶたさんエプロン…久志が小学校の頃につくったエプロンです(まじ)
まだあるはずです、どっかに(笑)

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『都会…閉ざされた無限。決して迷うことのない迷路』

  砂井久志(ひさやん)  fwhs3290@mb.infoweb.or.jp
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