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Date: Fri, 2 Apr 1999 00:12:31 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12484] HA07:EP: 「春のもののけ退治」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199904011512.AAA32164@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 12484
99年04月02日:00時12分28秒
Sub:HA07:EP:「春のもののけ退治」:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
みなさん、こんにちは。
07です。
ええと、先程の「のこのこのこ」に続きます。
春の行事ですね(嘘つけ)
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EP:「春のもののけ退治」
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春休み初めの、まだ少し風の冷たい日。
午前中、半分以上を回った頃。
兪児 :「……」
グラウンドのほうから、体育系のクラブ員の声が響いてくる。
それを聞くとも無しに聞きながら、用務員室に向かう。
ここに住みついているからね、と教えられたのは何時だったか。
と、用務員室の前に、先客。
兪児 :「?」
夢希 :「?」
片や帰宅部、片や図書委員。
春休みに学校に来る用事などない筈なのだが。
兪児 :「用事?」
夢希 :「図書室」
兪児 :「整理?」
夢希 :「そう」
ああ成程、と、兪児が納得する。
まあ……図書室の整理なんぞ、真面目にくる学生が何人居るかは謎なのだが。
夢希がとんとん、と、用務員室の扉を叩く。
返事、無し。
夢希 :「?」
兪児 :「……(きょろ)」
普通、留守にする際は、扉のノブに「留守にします」の札がかかっているものなのだが。
もう一度、ノックしよう、と、夢希が手を上げたところで。
宗一 :「あ、ごめんごめん」
後ろから声がかかった。
宗一 :「ちょっと掃除で……図書室の、鍵?」
夢希 :「はい」
確かに、掃除の格好である。
三角巾に割烹着に軍手にゴム長。片手に箒、片手にちりとり。
腰には大きな黒ビニール袋。
なんとも妙というか物々しいというか、てな格好である。
兪児 :「…………」
宗一 :「?……ああ、これ?」
苦笑しながら、割烹着を引っ張って。
宗一 :「これは……っと、水無瀬川さんも、図書室に?」
兪児 :「いえ」
宗一 :「佐柄さんも、急がないならお茶飲んでく?」
というわけで、何ということ無しに、二人とも用務員室に上がりこんでいる。
割烹着はそのまま、軍手を取った宗一が、湧いたお湯を急須に注いだ。
宗一 :「はい、どうぞ」
兪児 :「ありがとうございます」
ぺこり、と二人揃って頭を一つ下げる。
宗一 :「佐柄さん」
夢希 :「はい」
宗一 :「図書室の整理は、止めたほうがいいかもしれないよ」
殆ど表情を変えないまま、それでも夢希は少し首を傾げる。
宗一 :「春休みでみんないないからね。ちょっと妙なものが、出る」
兪児 :「妙なもの?」
宗一 :「そう。例えば……っと」
振りかえった二人の目に、靴脱ぎ場(玄関というほど大きくない)が目に入る。
そこを、かささささっと妙なものが通って行く。
灰色の……例えて言うなら、玄関マットを丸めたくらいの、けれども遥かに柔軟そうな。
宗一が箒とちりとりをつかむ。
宗一 :「……毎年毎年、春だからって」
SE :かささささささっ
宗一 :「もののけがネコみたいなまねするなよなあ」
箒一閃。
灰色の塊が、左手のちりとりに叩き付けられる。
それをそのまま、ビニール袋に詰め込む……というか、流し込む。
流石、手馴れたものである。
宗一 :「……まったく」
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で、一旦切ろう(笑)
この後、多分この前の一行のやり取りがあるもの、と思います。(もののけってなに?)
仁君、来るのかな?
「鶴原さんを先頭に、三人のもののけ退治員が、春の校舎を走る!」
……って(笑)
一応、書いてみましたが、どうも適当ですので。
どんどん修正お願いします。
ではではっ