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Date: Mon, 29 Mar 1999 19:17:49 +0900
From: "いずみ" <izumi@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12458] [HA][EP] 「来年のことを言うと鬼が笑う」
To: "kataribe-ml" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <199903291018.TAA03498@ns0.mahoroba.ne.jp>
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ども、いずみです。
今年の7月がどうこうって、そんなの言ってたら鬼も笑いますよねぇ（笑）
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ＥＰ「来年のことを言うと鬼が笑う」
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「来年のことを言うと鬼が笑う」鬼
本名、鬼太郎。
今年の「来年のことを言うと鬼が笑う」鬼に選ばれた。
若鬼
若い鬼。 若いのでしきたりなどをあまり知らない。
老鬼
年老いた鬼。 年をとっているだけあって、物知り。
「来年のことを言うと鬼が笑う」
将来のことを、確実なことはまだ決まっていないうちからあれこれ
言ってみてもしかたがない、ということ。
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年初め。 鬼達の住む里。
来年鬼 ：「お、もう来年のことを言ってる奴がいるな。 気の
：早いやつだ、ガハハ」
若鬼 ：「今年の『来年のことを言うと笑う鬼』は、鬼太郎さ
：んなんですね」
老鬼 ：「おお、そのようじゃの」
若鬼 ：「あの役って、毎年一人選ばれるんですよね？ どう
：いう基準なんですか？」
老鬼 ：「基準か？ やっぱり一年を笑って越せるように、体
：力のあるやつじゃな」
若鬼 ：「体力？ だって笑うだけなんでしょ？」
老鬼 ：「まぁそうなんじゃがな。 あれが、意外と体力を使
：うものでな」
若鬼 ：「そうなんですか……？」
老鬼 ：「……昔はわしら鬼は総出で笑ったもんじゃが、それ
：ではあまりに効率が悪くてのぅ。 年に一人、体力の
：あるやつを選ぶことにしたんじゃ」
若鬼 ：「はぁ……」
来年鬼 ：「お、またか。 今から何を言っているんだかのぅ、
：ガッハッハッハ」
若鬼 ：「一年笑うだけなんでしょ？ そんなのみんなでやれ
：ばいいじゃないんですか？」
老鬼 ：「……そう思うか？」
若鬼 ：「え、何か問題でも？」
老鬼 ：「……まぁ、いずれ分かる時が来る」
来年鬼 ：「おお、じいさん。 元気か、ガハハハ」
老鬼 ：「うむ、しっかり笑っておるか」
来年鬼 ：「ほんとに俺、他に何もしなくていいのか？ こんな
：に楽な役だと一年退屈しそうだぞ、ガハハ」
老鬼 ：「それも仕事じゃからな、しっかり笑えよ」
来年鬼 ：「おう、まかせとけ。 ガハハハハ……」
老鬼 ：「まぁ……」
若鬼 ：「は？」
老鬼 ：「……笑っていられるのも今のうちじゃて（ぼそ）」
若鬼 ：「？」
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時は過ぎて、年末大みそか……
テレビ ：「さぁ、今年ももうそろそろ終わろうとしています！
：各お寺では、除夜の鐘も鳴りはじめてますね〜」
若鬼 ：「今年も終わりですねぇ」
老鬼 ：「そうじゃのう。 この歳になると、年を越せるとい
：うだけでほぅとため息がでるわい（苦笑）」
若鬼 ：「それにしても……（ちら）……」
来年鬼 ：「…ぐひっ…来年…ひやっひゃ…の…こと…ひぃひぃ
：…を…ぐひっ…あんまり…げふっげふっ…うひゃ…
：いわな…ごほっごほっごほっ…」
若鬼 ：「鬼太郎さん…地獄ですね（苦笑）」
老鬼 ：「一応、一年契約じゃからのぅ」
若鬼 ：「この時期、来年のこと言わない人いませんもんねぇ
：………日本全国の「来年のこと」が鬼太郎さんに……
：（苦笑）」
老鬼 ：「一年を通して笑うのも、思ってるほど簡単じゃない
：というわけじゃ（苦笑）」
来年鬼 ：「たすけ…ぐひっひっひっ…くれ…げふっげふっ…」
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全治一ヶ月。
この鬼がお礼参りに、人里におりてくるのが「節分」だという……
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どーもでした（笑）
いずみでした
<izumi@mahoroba.ne.jp>
いずみの素描部屋
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