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Date: Sat, 27 Mar 1999 10:21:40 +0900
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12416] Re: [HA06]:EP: 「過去無き魂」第2幕
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199903270121.KAA26475@www.mahoroba.ne.jp>
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References: <199903260430.NAA09831@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 12416
99年03月27日:10時21分38秒
Sub:Re: [HA06]:EP: 「過去無き魂」第2幕 :
From:ソード
こんにちは、ソードです。
続きです。
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> 紫苑 :「(組織の人間……か)……気絶を確認しました。申し訳
> :ありませんが、警察への連絡と対応をお願いします」
疲れたように言うと、そのまま表へ廻って家の中へと入っていく。
英一 :「花澄、警察を呼んでくれ」
花澄 :「……はい」
浮かない表情のまま、英一と花澄は事後処理を始めた。
瑞鶴、居間
----------
そこにいるのは、紫苑と英一のみ。花澄は台所で料理と茶の準備をしている。
美都は、隣の部屋に寝かされていた。
英一 :「なるほど……水島さん所の……」
紫苑 :「はい」
それだけである。余計な説明は必要無い。試験的な流体金属。製作者は水島
孝雄。作成の目的は、戦闘用サイボーグの補助、補完。主な仕様は流動的な変
身能力とのことだった。
英一 :「で、美都さんとはどういう……?」
紫苑 :「昨夜から一緒にいます」
英一 :「ご家族とかは?行く所が無いみたいだが……」
紫苑 :「不明です」
紫苑に言葉には、迷いが無い。嘘をついているようにも思えなかった。
その二人のやり取りを、台所で聞きながら、お茶を立てる花澄。
と、花澄はさっきから執拗なノックが続いているのに気が付いた。店の方で
ある。
花澄 :「すみません、もう閉店…」
ユラ :「…じゃないですよね。」
ガラス戸の向うで、見慣れた顔が笑っていた。
ほうっておくわけにもいかず、戸を開ける。
花澄 :「お久し振り、論文の仕事で大変だったんですって?」
ユラ :「昨日、終わりました。おかげで自由の身。それで…」
花澄 :「ええと、実は…」
刺客が狙ってくるような事態である。ユラを巻き込むわけにはいかない。何
か適当に言い繕って…
ふ、と言い淀んだ瞬間にするりとユラは半身を店内に滑り込ませていた。
花澄 :「あの、ユラさん?」
ユラ :「いいからいいから。駄目ですよ花澄さん、かかえこん
:じゃ…」
ユラはくるりと身を返し、残る半身と一緒に花澄をも店内に引っ張りこんで
戸を閉めた。
ユラ :「わけありの、怪我人さんでしょう?街路樹が、噂してま
:した。でしゃばりになるかと思ったけれど…知った以上放っ
:てもおけないじゃないですか」
一気にいって、ユラは息をついた。
ユラ :「花澄さん」
花澄 :「…でも」
空気が、急変した。
双方、しん、とした表情で互いを見交わす。睨み合うよりも緊迫した、静謐
の戦い。
先にユラが口を開いた。
ユラ :「…お願い。力にならせてください」
花澄 :「…ユラさん…」
ユラ :「言ったでしょう街路樹から聞いたって。状況は知ってるっ
:て。それで見てみぬふりをしろと?」
**************
ようやくユラさん登場までこぎつけることができました。
展開も、無理が無いようになっていると思います。
えーと、今回の懸念部分は……。
・英一さん、店番は良いのか?
・紫苑さんの身の上話を平塚兄弟にするのか否か
・紫苑さんの説明はあれで良いのか?
・ユラさん登場場面の若干の修正は問題ないか?
くらいです。考えてみたら、美都の登場EPであると同時に、紫苑さんの登
場EPにもなるのでした。
少し、説明があった方が良いかな?と思っています。
(平塚兄弟への会話としてより、猫から人型に変化するところで説明を入れ
た方が良いかもしれません)
さて、これからの展開ですが、ユラさんが居間に到着する頃に、美都も起き
出してこようと思います。
起きてきたとき、紫苑さんは人型のままで良いのでしょうか?
また、ユラさんと花澄さんの会話も、もう少し続きそうなので……。
修正、加筆お願いします。1行、IRCなどで指示いただければ、私が直し
ておきます。
では……また。