[KATARIBE 12412] [HA06][EP] 「悩みの種の贈り物」

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Date: Fri, 26 Mar 1999 22:48:17 +0900
From: "いずみ" <izumi@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 12412] [HA06][EP] 「悩みの種の贈り物」
To: "kataribe-ml" <kataribe-ml@trpg.net>
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    ども、いずみです。
    角田のEPです。

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EP「悩みの種の贈り物」
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   日阪桐子(ひざか・とうこ)
   日阪朝の妻。 旧姓、角田。
   角田美々(つぬだ・みみ)
   桐子の妹。
   角田卓(つぬだ・すぐる)
   桐子と美々の父。 角田出版社長。
   右京、左京(うきょう)(さきょう)
   桐子の息子、娘。 双子の赤ん坊。

   卓と桐子
   以前は仲が悪かったが、桐子の結婚後和解した。

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   桐子のマンション。

   美々          :「あろ〜」
   桐子          :「あら、いらっしゃい」
   美々          :「……ん?」

   大きな段ボール箱で届いた宅配便。
   桐子がそれを前にため息をついている。

   美々          :「あれ、またなん?」
   桐子          :「そう(苦笑)」
   美々          :「なんていうか、変なとこで気ぃきかせすぎやねんな
           :(苦笑)」
   桐子          :「やめるように言ってるんだけど……あの人が素直に
           :聞く訳ないでしょ?(苦笑)」
   美々          :「うん、まぁそうやけど(苦笑)」
   桐子          :「ふぅ……本当にどうしよう、これ(苦笑)」
   美々          :「ん、まぁせっかくやし、もらえるもんもらっとけば?」
   桐子          :「このペースで増えたら、うちじゃ置けなくなるの分
           :からないのかしら……って、分からないのね(苦笑)」
   美々          :「あはは(苦笑)」

   箱の中身は、幼児向けの絵本。
   桐子達の父・卓から毎月送られてくるものである。
   自社で出版している幼児向け絵本すべてを送り付けるつもりであろうか、
   この量はありがたいをこえて迷惑といえる。

   美々          :「『右京と左京に読んでやれ』……か。 これって、
           :お父さん自分で選んでるんかなぁ?(笑)」
   桐子          :「まさか(苦笑)」

   父との和解の次にまさかこんなことになるとは、さすがの桐子も考えて
   いなかった。
   罪滅ぼしか単なる反動なのか、娘への無関心から180 度態度を変えて孫
   の教育に関心をしめすようになったのである。
   そのうちの一つが毎月大量に送られてくるこの絵本。
   いくら内容が簡単なものだといっても、これだけの量を読んで聞かせる
   となると骨が折れる。
   いや、読む以前にこれだけの絵本を置いておく場所がない。

   桐子          :「ふぅ……」

   その関係が改善されようが、桐子にとって父は悩みの種であることに違
   いはないようである。

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    どういうジャンルのEPなのか、自分でもわからないや(汗)

いずみでした
<izumi@mahoroba.ne.jp>
いずみの素描部屋
<URL:http://www2.mahoroba.ne.jp/~izumi/>


    

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