[KATARIBE 12048] [HA06L] 一十のばれんたいん

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Date: Fri, 19 Feb 1999 23:26:28 +0900
From: shiva@imasy.or.jp
Subject: [KATARIBE 12048] [HA06L] 一十のばれんたいん
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <36CD762428E.575DSHIVA@mail.multi.gr.jp>
Posted: Fri, 19 Feb 1999 23:33:08 +0900
X-Mail-Count: 12048

ども、ハリ=ハラです。

ニノマエ君のバレンタイン…
ごめんよ(w

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ここは、松蔭堂の倉の中…
もう日も高いと言うのに、呑気に寝ている男が一人…

 煌	:「おら〜、いい加減起きろ〜(げしぃ)」
 十	:「んー、キノエまだバイトいってないのかよぉ」
 煌	:「こんボケナス……( ̄▽ ̄;;」

こちらは、呆れ半分。

 十	:「尊さんが待ってるぞぉ(寝ぼけてる)」
 煌	:「ほ〜、んじゃあ、寝てるうちに色々物色しよーかな〜〜♪」

(ごそごそ)

こらこら(^^;;

 十	:「むにゃむにゃ・・・・・・ん?」
 煌	:「おっ!この棚の中身は〜☆」

	 吹利制服向上委員会編・吹利男子校制服大全
	 ♪煌は、某専門雑誌を見つけた♪

 煌	:「うっわ〜、各学校ごと、データが揃えてある〜(ぷぷ」

各学校の制服を着た男の子たちが一杯載ってる本である。
まぁ、一氏の部屋だしねぇ…

 煌	:「おりょ?事典の中がくりぬいてある‥‥しかも、其処にはラベルの
無いビデオ‥(きら〜ん)」
 十	:「・・・・・・・おひ」
 煌	:「りょ?」
 十	:「貴様、何してる(ゆらあり)」

どうやら目が覚めたらしい
寝起きで目が据わってるのは、ちょっと怖いぞ(w

 煌	:「いや〜、お部屋の片づけを〜(あはは〜)」

でも、悪びれる様子ないし…(w

 十	:「無道家では、本だなあさったり辞典の中に隠したビデオを探し出す
のを「お部屋の片付け」とでもいうのかっ!」
 煌	:「そもそも、起こしてるのに起きない方が悪い!」

関係ないやん

 煌	:「そ・れ・にぃ〜」
 十	:「んー?」
 煌	:「わざわざこんなところに隠して、な〜んのビデオなのかな〜?(ぷっ」

何時の間にかデッキの前に移動し、十にビデオを見せ付ける

 十	:「見られて困るようなもんは、もう処分した。俺の部屋はやたらと人
が来るからな」
 煌	:「んじゃ、見るべし見るべし☆(がしゃこん)」
 十	:「大方、その辺に転がしといたのはこの間直樹さんが持ってきた、
「呪いのビデオ」だろ」

って、んなもん転がしとくなって

 煌	:「でも、何やら若人の姿が映ってるよーに見えるのは、きのせーでし
ょーかねー」
 十	:「んー、こ、これはぁ!(がーん)」
 煌	:「あ、自分で忘れてたな( ̄▽ ̄)」

 さて、何が写ってたにでしょう?
 いち、洒落になんないもの
 に、洒落になるもの
 さん、ログ公開されるような場ではふさわしくない物(爆)
 いかん、話にならんではないか

 煌	:「ふっふっふ‥‥なかなか面白い内容ではないか。ん〜?(くすくす)」
 十	:「(蒼白)これ、処分してたと思ってのに・・・・・・」
 煌	:「まー、本能がそうさせなかったと言うか、身体のどこかで惜しむ気
持ちが働いたと言うか……( ̄▽ ̄)」

したり顔で、ばんばんと蒼白状態の十君の肩を叩く
けしてフォローにはなってない

 煌	:「とりあえず…(ごそごそ)はいちーず☆(パシャッ)」
 十	:「へっ?」

あ…

 十	:「て、てめぇ!なに写真とってやがる!」
 煌	:「証拠は確保〜☆(ぴょんっ)」
 十	:「くーっ!やらせん!やらせはせん!こい!キノエ、キノト!(臨戦体制)」

アンタもアンタだよ…(^^;;;

 その頃のキノエ
 キノエ:「んーなんか呼ばれてるなぁ」
 キノエ:「でも仕事の方が忙しいし。どーせろくでもないことのような気がする」

 その頃のキノト
 キノト:「(いま呼ばれたって困るよぉ)」
 キノト:「(先生に当てられて問題といてるんだからぁ)

 煌	:「こないよーだの〜( ̄▽ ̄)」

 ひゅるるるうるぅ。
 陰の風が吹き
 滅の雨が降る
 人これを
 陰陰滅滅という。

 十	:「いいんだ、どーせ俺なんて」
 煌	:「まー、主がね〜。こんなじゃね〜」

ビデオ振り振り
沈む十君に追い打ちをかける

 十	:「式にも見放された、ただのびんぼーにんさ」
 煌	:「うんうん、分ってるぢゃないか十ちゃん☆(ぽんっ)」

フォローのつもりなのか?

 十	:「(黙って肩を震わせて泣いている)」
 煌	:「おっと、忘れるとこだった」
 十:「まだなんかあるのか」

ここで、ごそごそと何やら取り出す

 煌	:「ほれ、びんぼーにん(ぽいっ)」
 十	:「おっと、ってこれなんだ?」
 煌	:「チョコだ。それでも食って腹を満たすがよい( ̄▽ ̄)」
 十	:「・・・・なんで?」
 煌	:「世間では、バレンタインと言う行事が有る事を知らんのかね?」
 十	:「・・・だから、なんで?」
 煌	:「だからって……バレンタインには、チョコを上げると言う風習があ
るのだ」
 十	:「…ああ、義理か」

納得したように、チョコを見る

……が

 煌	:「うんにゃ、義理じゃないぞ〜」
 十	:「へ?」

目が点

 煌	:「これ以上言わせる気?(見つめる)」
 十	:「……あー。その。なんだ(正座)」
 煌	:「義理じゃない…って意味、わかる?(じっ)」
 十	:「はぁ(ええと、これは夢じゃないな、ドッキリでもない)」
 煌	:(じーーー)

じっと見詰めてるぞ(w

 十	:「ごめん、そういうことなら」
 煌	:(にぱっ)
 十	:「もらえない、とおも…う?」

 煌	:「うはははは〜(笑)」

突然笑い出すと、ぴょんと立ち上がる

 煌	:「それは、茶菓子のおすそ分けなのだ( ̄▽ ̄)」

をい

 十	:「……(沈黙)」
 煌	:「はい、ビデオ(ぽんっ)」
 十	:「(冬の夜のような沈黙)」
 煌	:「じゃー、味わって食べてね〜(にぱっ)」

 で、行っちゃう猫娘

 十	:「(肩が震えているのは悲しみのためではなさそうだ)」


 所変わって、松蔭堂

 凍雲	:「また、十君がほえているなぁ」
 煖	:「あら、ほんと」
 訪雪	:「近所迷惑にならんと良いですが」

 ちゃんちゃん
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 ハリ=ハラ
 shiva@imasy.or.jp
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