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Date: Tue, 16 Feb 1999 12:44:46 +0900
From: fukanju@trpg.net (R.Fukanju)
Subject: [KATARIBE 11989] [HA06][EP] 「熱量友」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199902160344.MAA01658@trpg.net>
Posted: Tue, 16 Feb 1999 12:44:39 +0900
X-Mail-Count: 11989
ども、不観樹露生@歯医者の待合室にて(爆) です、はい。
ばれんたいん えぴそどです(汗)
いちおー。
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「熱量友」
何の夢を見ていたのか、思い出せない。
そういう事もある。
特に、早朝のチャイムでたたき起こされたりしたときには。
「……………ふわっ?」
自分でも間抜けな声だと思う。
続いて、ノック音。
「はいはい………少々お待ちくださ〜い」
一応、返事。時計を見る。朝7時半。
取りあえず、まぁ、この時間だ。しかも日曜だから。
パジャマで、いーだろう。そう判断して、上にはんてんを羽織る。
錠を外して、扉を薄く開く。
「よ」
妹の顔が、そこにあった。
「…………なんだ、麻樹ですかぃ」
麻樹が左脚で器用に扉を開く。
「荷物だ。受けとっとけ」
カロリーメイト。チョコレート味。そう記されているのは、段ボ
ール箱。確かに麻樹の両腕はふさがっている。
「…………」
取りあえず、受け取る。食糧入れの段ボール箱の隣りに置く。
「一応、バレンタインデーとか言う行事らしいからな」
上がり込んだ麻樹に背後からそう言われて気がつく。確かに、今
日はそういう日だった。
「で、カロリーメイトですか?」
こういう妹であるというのは百も承知なのだが。しかし。
「一応、チョコレート味だ」
そういう問題ではないのだと思うのだけれども。
「………ま、そうですね」
何か、違うのだが。まぁ、それはそれで。
「幽霊達は?」
ふみさんと、琴さん。
「旅行に行ってますよ。わたしが留守にしている間、二人で旅行に
出かけてまして。まだ帰ってないよーでしてね」
いつ帰ってくるか、判らない旅だったから。
で、ふと気がつく。
「他の方々にも、これですか?」
カロリーメイト(チョコレート味)の段ボール箱を指差す。
「いや」
流石に、それぐらいの………
「他の連中には、小さいパックだ」
……………。呆れ顔が目に浮かぶようで。少しだけ、こめかみを
揉む。そういう問題ではないと思う。ないと思うのだが、しかし。
それが、わたしの妹だ。
「…………お茶でも入れましょう。飲んでいきますよね」
妹の結婚式を見る日は、まだまだ遠そうである。
(終)
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ちうことで、麻樹の知り合いの男性陣には、
カロリーメイト(チョコ味)20個入りパックが
包装なしで届きます(汗)
>訪雪氏、一氏、瑞鶴店長、前野君、更毬さん、パパ、文雄氏
麻樹:「いや、安かったんだ」
だそーです(汗)
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不観樹露生(ふかんじゅ・ろせい) 2月の標語
fukanju@trpg.net 他者を傷つけることと、傷つけないこと。
どちらがより困難だろうか。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/2045/fukanju.html
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/4097/index.html
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