[KATARIBE 11891] [HA06] EP:光る少女の怪・序

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Wed, 10 Feb 1999 23:06:54 +0900
From: edamatsu <edamatsu@gold.ocn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11891] [HA06] EP:光る少女の怪・序
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <36C16BE4.B69F18B6@gold.ocn.ne.jp>
References: <199902090447062@gzufvgwx.mail.goo.ne.jp> <36C107F8251.ADB8SF@post.sakura.ne.jp>
Posted: Wed, 10 Feb 1999 20:22:13 +0900
X-Mail-Count: 11891

どーも、くすのきです。

**********
(某日・ベーカリーにて)

観楠:「……光る少女?」
美樹:「というのが、最近現れるそうですよ」
観楠:「ふぅーん……花澄さん、ご存知ですか?」
花澄:「いえ、知りません」
観楠:「んじゃ、ゆずちゃん……は、わかんないか」
譲羽:「ぢい」
観楠:「どんな話??」
美樹:「私も詳しくは知らないんですが。なんでも、夜ひとり歩き
      :していたOLの方が見たのが最初で、それ以来目撃証言
      :が相次いでいるとかいないとか」
観楠:「ふんふん」
美樹:「話によるとですね。暗い路地の中でぼーっと光ってると。
      :それを見た人を追っ掛けてくるそうです」
花澄:「まあ」
譲羽:「ぢいいいっ(怖)」
観楠:「それが少女ってことは小さい女の子なのかあ。なんか
      :怖いなあ。あ、どんな格好してるの?」
美樹:「なんでも、『メイドさん』みたいな服らしいです」
花澄:「あら。じゃあ可愛いのかもしれませんね(にこにこ)」
観楠:「メイドさんかぁ……見てみたいかな?(笑)」
美樹:「雨の日の黒い老人の次は夜道で光るメイド少女ですか。
      :この街はほんと飽きないですねえ。あ、コーヒーお代わり
      :お願します」

からんころん♪

竜胆:「こんにちはぁ」
観楠:「あ、竜胆ちゃん。いらっしゃい」

☆☆☆
(場所は変わって無道邸)

竜胆:「ただいまー」
千影:「あ、お姉ちゃん。おかえりぃ」
竜胆:「あのね、チカ。光る少女の怪って話、きいたことある?」
千影:「んー……知らないよ。って、こんな展開前になかった?」

かくかくしかじかと聴いてきた話を説明。

竜胆:「まさか、とは思うんだけど。ほら、前科者がうちにいるし」

ブラッド:「ぶえくしょぃい!」

竜胆:「また変な噂が立つのもアレだから、早めに確かめといた方が
       :いいんじゃないかと思って」
千影:「そうだね。でも、今回は大丈夫だと思うよ」
竜胆:「言い切れる?」
千影:「ほら、もうすぐワンダーフェスティバルがあるからって、じいや
      :こないだから部屋にこもりっきりだし」
竜胆:「なにそのワンダーフェスティバルって?」
千影:「全国の模型の祭典だよ☆」
竜胆:「はぁ……」
千影:「毎年毎年、会場限定品がたくさんでるんだよぉ。でも、晴海まで
      :そうそう行けないし、今回からじいやにいろいろ頼むの☆」
竜胆:「でもさ、ディーラーで入場しちゃったら買い物できないでしょ?」
千影:「……」
竜胆:「……」
千影:「…………」
竜胆:「…………」
千影:「お姉ちゃん」
竜胆:「なに?」
千影:「……なんで詳しいの?(汗)」
竜胆:「………………ソレハヒミツデス(汗)」

(じいやの部屋の前)

千影:「(ドアをノック)じいや〜〜」
竜胆:「ちゃんといれば……いや、いたらいたでなにやってるか
      :だけは確かめないとね」
千影:「大丈夫だって。じいや、はいるよ」

がちゃ、ぎぃっ……

千影:「うわ……(汗)」
竜胆:「相変わらず、臭いがひどいなあ。ちゃんと換気してるー?」
千影:「それに、なんでこんなに部屋暗くしてんの?」
ブラッド:「おや、お嬢様と竜胆様。なにか御用でも?」
千影:「じいやぁ。ちゃんと換気しなきゃだめだよ」
ブラッド:「それよりも、お嬢様。お見せしたいものがございます」
千影:「えー、なになに?」
竜胆:「この暗い部屋でなに見せるって?電気つけるよ」
ブラッド:「あぁっ、それはいけません!電気はわざと消しておるの
          :ですから」
竜胆:「電気つけなきゃ見えるもんも見えないじゃん」
ブラッド:「お2人とも、よいですかな?では、どうぞっ」

暗い部屋の中で急に光が立ち込める。
光の中心に目を凝らすと……可愛らしい少女がポーズを
とって立っている。

千影:「わー……」
竜胆:「嫌な予感があたった……(溜息)」
ブラッド:「これが今回の持ち込み作品ですぞ!(得意満面)」
千影:「じいや、だめだね(ひそひそ)」
竜胆:「まさか、2回も同じ様なことするとは思わなかった(ひそひそ)」
ブラッド:「蓄光タイプのクリアキャストを使用して、サイズも1/3と
          :大型化!」
千影:「1/3ってどれくらいかな?(ひそひそ)」
竜胆:「等身大よりはマシな程度でしょ(ひそひそ)」
ブラッド:「服装は最近流行のメイドを想定したフリル付きのエプロン
          :スカートにカチューシャ。会場でだいぶれいく間違い無しですぞ!」
千影:「とりあえず、どうしようか?(ひそひそ)」
竜胆:「世間様にばれる前に原因と証拠を滅殺する(ひそひそ)」
ブラッド:「私事とは言え、長い間すみませんでしたお嬢様。願わくば
          :あと少しだけお暇をいただきとうございますが……」
竜・千:『しまいだぶるこーくすくりゅーはりけんぱーんち!!』
ブラッド:「なぜですかああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……ぁぁぁぁ」

文字どおり星になるブラッド翁(苦笑)

竜胆:「ぶっ壊す!この部屋の、何もかもっ!粉砕するっ!(むきー)」
千影:「勿体無いなあ……」
竜胆:「いーい?チカが甘いからじいやさんダメダメになるんだよ」
千影:「ん〜〜」
竜胆:「とりあえず、この光る美少女フィギュアから……」
千影:「あ、ちょっと待って」
竜胆:「止めてくれるな妹よ。天誅〜〜!(ハンマーを振り上げる)」
千影:「この人形、光ってるけど動かないよね?」
竜胆:「そりゃ動かないに決まってるじゃない。フィギュアなんだもん」
千影:「話によると、光る女の子が夜に追っかけてくるんでしょ?」
竜胆:「うーん、そう言えばそうか」
千影:「いくらじいやが最近壊れたって言っても、そこまではしないよ
      :……多分」
竜胆:「じゃあ、違うのかなぁ。うーん……」

ブラッド:「お、お2人とも……ひどいですぞ……(ぼろぞーきん)」

千影:「あ、帰ってきた」
竜胆:「あのね、じいやさん。最近夜中に街中へでかけたりした?」
ブラッド:「夜中にどころか、日中もでかけておりませんぞ。時間が足り
          :ませんので必要な材料がない時以外は前野殿にまかせっきり
          :でしたから」
千影:「やっぱり違うんだよ」
竜胆:「むぅ、このわたしが犯人を読み違えるとは」
千影:「じいや、ごめんね☆いこ、お姉ちゃん」
竜胆:「んじゃ、誰の仕業なのかなあ……(悩)」

わけがわからないブラッドを残して去る2人。

ブラッド:「一体なんだと言う……おわあああ!」

ぴしぴしと音を立てて走る亀裂。
そしてがらがらと崩れ落ちる……

ブラッド:「わ、わしの傑作が……冬のワンフェスが……(真っ白)」
**********
で、切る。

由摩さんの登場の前に……無道邸の一幕を。じいやも可哀相に(爆)

くすのきでした
edamatsu@gold.ocn.ne.jp
ICQ UIN=12097849


    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage