[KATARIBE 11889] Re:[HA06] サバゲ豆まき!

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Date: Wed, 10 Feb 1999 17:39:14 +0900
From: edamatsu <edamatsu@gold.ocn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11889] Re:[HA06] サバゲ豆まき!
To: kataribe-ml@trpg.net
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References: <36B93AE0272.574FSHIVA@mail.multi.gr.jp> <36BAF5AF.65839D8F@gold.ocn.ne.jp>
Posted: Wed, 10 Feb 1999 01:39:10 +0900
X-Mail-Count: 11889

どーも、くすのきですまぁ、ぼちぼちと続きでも……

> かなえ:「私……鬼にされちゃいました」
> 観楠:「(カクン)」<顎が落ちた音
> **********

ここからの続きです
**********
観楠:「(なんでこんなことしてるんだろう?)」

物陰に隠れながらふと思う。
仕事が終わるまでは鬼にならない筈だった。
勿論店はまだ営業時間内で、本来なら夕方出来上がりの
パンを造ったり明日の仕込みをしなければならないのだが。

かなえ:「どうしましょう……」
観楠:「どうしましょうって……ええと、ええと(汗)……
       :あ、かなえさん。そのお面、引き受けます!」
かなえ:「え?」
観楠:「それ、僕が引き受けて誰かにまわします。その間
       :お店みててもらえません?」
かなえ:「でも、夕方の準備とかあるんじゃないんですか?」
観楠:「ぱっぱと片づけてくればなんとかなりますよ(笑)」

……とかなんとかで鬼面を自ら引き受けてしまったわけだが。

観楠:「これからどうしよう……(汗)」

「サバイバルゲームでのキツネ狩り」は何度か経験がある。
とはいうものの、

観楠:「山の中と市街地じゃ勝手が違いすぎるしなあ」

それに、鬼面が人目を引きすぎてすぐに狩人に見つかって
しまうのだ。
しかも彼らは丸腰の鬼に対して情け容赦無く福豆の雨を
降らせて来る。
誰かに鬼面を押し付けるどころかいきなり体中が豆の痕だらけ
である。

観楠:「困ったぞ。これじゃ仕事に戻れな……お?」

森へ向う道の途中で見知った顔を発見。

観楠:「ブラッドさーん」
ブラッド:「おぉ、店長殿……む、これは面妖なっ!」
観楠:「あっとと、僕ですよ。間違いなく、ベーカリーの湊川です」

身構えるブラッドにあわてて身分を証明する。

ブラッド:「店長殿……それはなにかの趣向ですかな?にしては
          :あまりにも悪趣味な……」
観楠:「えーと、趣向といえばそーなんですけど……ちょっと事情が」
ブラッド:「事情……ふむふむ、ほう。これは……悪趣味とは言え
          :なかなかのものですなあ」

話を聞きながら面を注視するブラッド翁。

ブラッド:「見た所、東洋の鬼の面ですな。なるほど、険しい形相といい
          :額から突き出た角、口から出た牙。うぅむ、良い仕事をされて
          :ますなあ」
観楠:「あのー、それでですねえ」
ブラッド:「店長殿」
観楠:「はい?」
ブラッド:「もし、よろしければその面お譲りいただけませんかな?」
観楠:「……これ、この面を、ですか?」
ブラッド:「左様」
観楠:「……」
ブラッド:「駄目ですか」
観楠:「い、いえいえとんでもない。喜んで、というか是非!」

ブラッドの両手を掴んでぶんぶん振りまわす観楠。
そんなに嬉しいのか(苦笑)

観楠:「待ってくださいね。すぐ外しますから」
ブラッド:「あー、お礼は……」
観楠:「いーですいーですお礼なんて。はいこれ。お譲りしますね」
ブラッド:「無理いいまして。すみませんなあ」
観楠:「どういたしまして。それじゃ、失礼しますね(ぺこっ)」

意気揚々と帰っていく観楠。
一礼してしばらく見送るブラッド翁。

ブラッド:「さて、面白いものが手に入った。屋敷に戻るとするか」
**********
で、切る。

鬼面を無道邸に持ち込むぞ

くすのきでした
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