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Date: Wed, 27 Jan 1999 13:12:52 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11723] HA06:EP: 「迷子の迷子の……」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199901270410.NAA13187@www.mahoroba.ne.jp>
Posted: Wed, 27 Jan 1999 13:10:35 +0900
X-Mail-Count: 11723
99年01月27日:13時10分33秒
Sub:HA06:EP:「迷子の迷子の……」:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
すっかり記憶からおっぽらかされていたものですが。
(いや、忘れたかったんだ、本当に(涙))
さて栢々君、一体何処に行ったのか……ってんで。
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> 十 :「次は宝島を見よう」
>
> と、つぶやくと十はふいと消えた。目が覚めたらしい。
>
> 花澄 :「な、なんだったんだろ?」
さて一方、栢々の方は。
栢々 :「……きゅ(きょろきょろ)」
夢の海は何時の間にか、少し赤みがかった黄金色に変わっている。
さらさらと、静かな波が打ち寄せてくる。
せんちょ、らしき影は見えない。
栢々 :「ここ、せんちょ、いりゅの?」
こんこん:「こん?」
波の上をぽてぽて歩いてきたのは、小さな狐のぬいである。
栢々 :「せんちょ、みたにょ?」
こんこん:「こん?」
栢々 :「こん、じゃなくってせんちょなにょ!」
こんこん:「こんっ」
栢々 :「………せんちょ、さがしてりゅのにっ(不機嫌)」
こんこん:「こんっ(つられて不機嫌)」
こういう場合、こんこんとしては取るべき態度は一つである。
SE :ぽてぽて(こんこんが、栢々の尻尾のほうに歩いてゆく)
栢々 :「きゅ?」
SE :くわぷっ☆
栢々 :「ぴきゅあああっ(びっくり)」
SE :はもはも☆
栢々 :「はにゃすのー(尾っぽぶんぶん)」
SE :はもはも☆(まだくっついてる)
栢々 :「栢々食べたらだめにゃのー(半べそ)」
SE :はもはも☆(まだもこもこやっている)
どーせぬいぐるみなんだから、はもはもやったって痛くも痒くもない。
……というのは、とりあえず、栢々以外の意見である。
栢々 :「(うるっ)花澄しゃあんっ」
SE :ぴょいっ
尻尾に牡蠣貝か何かのようにこんこんをくっつけたまま、栢々は夢を越え、
SE :ぽちゃん☆
花澄 :「……あら?」
栢々 :「花澄しゃあん、取れにゃいのー(えぐえぐ)」
花澄 :「……あらら(汗)」
尾っぽをぶんぶん振り回して主張する栢々と、それでもまだくっついている
こんこんと。
花澄 :「………(溜息)こんこん君、ほら、駄目。離れるの」
こんこん:「きゅうん(しぶしぶ)」
栢々 :「きゅう(ほっと安堵)」
安堵すると、他の……というより、大元の問題が頭をもたげてくるわけで。
栢々 :「花澄しゃん、せんちょ、いにゃいの(しょんぼり)」
花澄 :「こんこん君の夢にも?」
栢々 :「きゅう……(べそべそ)」
花澄 :「ああ、泣かないの(汗)」
しかしこうなってくると、花澄も意地である。
花澄 :「わかったわ、栢々君。必ずせんちょさん探してあげるから。
:だからもう少し待ってね」
栢々 :「きゅ(こっくり)」
花澄 :「泣かないで、ね?」
栢々 :「……(こっくり)」
撫でようと伸ばした手が、急に歪み、よじれる。
一瞬の、間。
麻樹 :「半時間だ」
花澄 :「あ、ありがとうございます」
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てなもんで。
さあ、せんちょさんはどこだっ!
(いや、っていうほど意外なところにいるわけじゃないんですけど(汗))
ではでは。
追伸:栢々君試作1号(白色ボア)完成。しかし改良の余地多々あり。
やはしつるつるの布で作るべきか(……でもそんなん売ってないしなあ)