[KATARIBE 11700] Re: [HA06L] はじめて(?)のおつかい

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Date: Mon, 25 Jan 1999 17:37:54 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11700] Re: [HA06L] はじめて(?)のおつかい 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199901250835.RAA13893@www.mahoroba.ne.jp>
Posted: Mon, 25 Jan 1999 17:35:53 +0900
X-Mail-Count: 11700

99年01月25日:17時35分49秒
Sub:Re:  [HA06L] はじめて(?)のおつかい:
From:E.R
         こんにちは、E.R です。

>とゆーことで、たんぽぽ(シロぴょん)が瑞鶴に出撃っ!(笑) 
>花澄さん、お世話よろしく〜(爆) 

  了解です〜

  ってんで、来て頂きませう(笑)

***********************************************
>たんぽぽ:「さんきぅ! じゃ、行ってくるニャ(どどど)」 
>前野:「騒がしいのう…(苦笑)」 
>かける:「うみ(笑)」

  どどどどど、と、地図を片手にたんぽぽが走る。
  さほどかからず、瑞鶴(らしき店)に到着。

  たんぽぽ :「ここかニャ?(硝子戸から覗き込みっ)」

  少し薄暗い店内に、本がずらりと並んでいる。

  たんぽぽ :「ここニャ〜……(からから)……ニャ?」

  入り口の処の日だまりに、ぶちの猫一匹。

  猫       :「………(じーーーーっ)………にゃあ」
  たんぽぽ :「……喧嘩、売ってるニャ」
  猫       :『冗談はおよし。あたしよりか餓鬼の猫又に売る喧嘩は無いよ』
  たんぽぽ :「…………売ってるニャ〜(じと目)」
  猫       :『やる気かい?』

  SE     :ぱっこん☆
  猫       :「にゃあっ(大して痛くは無いが、驚いてる)」
  たんぽぽ :「ニャ?」
  店長     :「ああ、どうぞ。入って下さい」

  大きな猫を抱え上げて、通路を確保。

  たんぽぽ :「ありがとニャー(とことこ)」
  猫       :じたばた
  店長     :「お前もな。ここで無期限にひなたぼっこしたいなら、客には
           :道を開けるくらいの知恵を働かせい」
  猫       :「にゃおうっ(でもあれも猫だってば)」
  店長     :「言い訳せんでいい。たまーに餌も出るあったかいところ
           :追い出されたくは無かろうが」
  猫       :「……………(ふいっ)」
  店長     :「ほれ」

  入り口の日だまりの上に、猫を降ろしてやる。
  心なしかぶすーっとして、猫が座り込む。

  たんぽぽ :「……変なおっちゃんニャ(小声)」
  店長     :「……ほう?」 
  花澄     :「実際そうじゃないの」

  女性の声を追いかけて、たんぽぽが振り向く。
  何処かで見かけた顔、である。

  たんぽぽ :「花澄さん、かニャ?」
  花澄     :「はい、そうですけど(……あれ、何処かで見たような…)」
  たんぽぽ :「良かったニャ。うち、この本ほしいニャ」
  花澄     :「はいはい」

  突き出されたメモ用紙を受け取る。

  花澄     :「死国……ああ、はいはい、こちらです」

  レジの前から移動し、文庫本の棚のところへ。

  花澄     :「死国っと……ああ、これ。……っと、そうだ。
           :ええと……あら、お名前は?」
  たんぽぽ :「うちはたんぽぽニャ(− −)」
  花澄     :「たんぽぽ?……可愛い名前ね(にこにこ)」
  たんぽぽ :「ニャ(^−^)」
  花澄     :「じゃ、たんぽぽちゃん。この本ね、最近表紙が新しくなったん
           :だけど、どっちがいいかしら?」
  たんぽぽ :「どっち?」
  花澄     :「こっちが古い方」

  鈍色の背景に、紅い着物を纏った、青白い顔の少女の絵。

  たんぽぽ :「………これは恐いニャ〜(;_;)」
  花澄     :「じゃ、こっちは?」
 
  ぼう、と霞む中に、髪を垂らした女の子の写真。

  たんぽぽ :「………これも恐いニャ〜(;_;)」
  花澄     :「この話、もともと恐い話だもの(苦笑)」
  たんぽぽ :「うち、あるじに言われておつかいに来たニャ。だからよく
           :わからんニャ」
  花澄     :「あ、そうか……(あるじ?)…じゃ、新しいほうにしといて……
           :カバーかけておきますね」
  たんぽぽ :「かばー?」
  花澄     :「そしたら、恐い表紙、見えないでしょ?」
  たんぽぽ :「ニャー(賛意)」

  カバーをかけて、袋に入れて。

  花澄     :「はい、どうぞ」
  たんぽぽ :「おつりニャ〜(嬉々)花澄さん、さんきぅニャ」
  花澄     :「どういたしまして(笑)また来て下さいね」

  お釣りを右手に、本を左手にしっかりと握り、扉を開けようとして……

  店長     :「ほれ、退かんかい(猫に)」
  猫       :「……にゃ(ぷいっ)」
  店長     :「…………こいつわ(汗)」
  花澄     :「店長、これ使ったら?(苦笑)」
  店長     :「ん?」
  花澄     :「この前ユラさんが分けてくれてたんだけど……猫缶」
  たんぽぽ :「ニャッ?!」
  
  目を光らせて、たんぽぽが振り向くのには気がつかずに。

  花澄     :「ええっと……猫……猫皇帝?っていうのかな?」
  たんぽぽ :「ニャッ!」

  見事一飛びで、レジの前に戻る。

  たんぽぽ :「ねーちゃん、うち、それ欲しいニャ〜(><)」
  花澄     :「え?えと……どうするの?(汗)」
  たんぽぽ :「うちの大好物ニャ〜。ほしいニャ〜(ぴょこぴょこ)」
  猫       :「ふぎゃあっ(ちょっとあんたっ!あたしにくれたんだよっ!)」
  店長     :「ああこら、店の中で暴れるな(汗)」
  花澄     :「好物って……(汗)」

  じたばたしている少女と猫を等分に眺め……そして店長と花澄は揃って
 溜息をついた。

  店長     :「ああわかった。(猫に)後で同じ缶買ってやるから…花澄、それ、
           :その子にあげてくれ」
  花澄     :「はいはい(苦笑)」
  たんぽぽ :「おっちゃん、いい人ニャ〜(; ;)」
  猫       :「……ふぎい(……ちっ)」
  花澄     :「じゃ、この缶、本と一緒に袋に入れとくね……それと
           :たんぽぽちゃん」
  たんぽぽ :「ニャ?」
  花澄     :「ねこみみとねこしっぽ、隠してから帰ってね」
  たんぽぽ :「ニャッ」

  ふこふこの真っ白なねこみみとねこしっぽが、ひょこひょこと動いていた。
***********************************

で、猫皇帝缶一個〜。
……あげてよかったのかな(汗汗)
(もしまずかったら、その部分まとめて削りますんで)

この猫は、「初秋の瑞鶴」で、入り口にのちゃっと座っていた猫です。

何だか長くなったっす(汗)
次に繋ぎにくい、等、問題があればどんどん修正して下さい。

ちなみに、死国の表紙は、古い方が好き(爆)<でも内容は読んでない(連爆)

ではでは。




    

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