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Date: Thu, 14 Jan 1999 02:11:14 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 11625] [HA06]EP :光の小雨
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199901131712.CAA00358@ms1.din.or.jp>
Posted: Thu, 14 Jan 1999 02:11:39 +0900
X-Mail-Count: 11625
こんにちは、BOBUです。
ひさしぶりのEPです…が、またもや時期外しまくり。
登場人物
佐久間 拓巳: 幽体化能力の持ち主。
ふぅ : 本名「風籟」。風神の子供。
らい : 本名「雷影」。雷神の子供。
EP:「光の小雨」
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屋根の上にて。
佐久間 :流れ星、流れ星…
獅子座流星群とやらが見える、というので夜空を見上げて数十分。
佐久間 :「見えないなぁ…」
こんなことなら友人と山に行くんだった、と少し後悔する
山ならば街の光害に邪魔されずにすむだろうに。
ふぅ :「何であいつ、さっきから空ばかり見てるんだ?」
らい :「あれ、ふぅ知らないの? 今日は「ししざりゅーせいぐん」の日
: なんだよ」
ふぅ :「「獅子座流星軍」?なんだ、それ。星神の軍隊か?」
らい :「ちがうよ。流れ星がいっぱい見えるんだよ」
ふぅ :「全然見えないぞ」
らい :「だから、まだ少し時間が早いんじゃないかな」
ふぅ :「ふうん」
ふぅ :「なぁ、部屋に入ろうぜ?いつまでたっても見えないのに、こんな
: 所にいたってしょうがないだろ」
佐久間 :「ああもう、帰りたきゃ一人で帰れよ…俺はまだいるぞ」
ふぅ :「ったく……」
らい :「まぁ、いいじゃない。僕、地上から見る流れ星って見た事無いん
: だ」
とはいったものの、もう一時間以上空を見ている。
今日はもう駄目かな、そう思った時
らい :「あ、流れた!」
佐久間 :「どこだ?」
らい :「ほらあそこ、あっちにも!」
ライの指差すほうを見上げる。そこにはたしかに流星が走っている。
その数は少しずつ増えているような気さえする。
ふぅ :「うわぁ、光の雨みたいだぁ」
らい :「すっげぇ……」
光の雨、少し大袈裟な表現だが。
佐久間 :「……ま、光の小雨ってとこかな?」
らい :「ん? 何?」
佐久間 :「何でもない。さ、寝るぞ」
らい :「えー、もう少し見てたいんだけどなぁ?」
佐久間 :「んじゃ、見てればいいさ。おれは明日があるからな」
らい :「じゃあ、もう少し見てる」
佐久間 :「ふぅ、お前は?」
ふぅ :「俺も見てるよ」
……聞くまでもなかったか
佐久間 :「ま、早めに切り上げろよ」
らい :「夜空ってのもきれいだねぇ」
ふぅ :「何言ってんだ。昔は毎日見てたじゃないか」
らい :「でもほら、最近は周りの方が面白いしさ。しばらく見てなかった
: じゃないか」
ふぅ :「…ま、そだな。お、又流れたぞ」
こうして夜は更けていく…
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光の小雨……なんかこう、もうちょっといい表現はなかったかなぁ。
石上 :「普段からもっとまともな本を読んでおけば、こんな事にならない
: ですんだのにな」
……ごもっとも。
それでは。
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BOBU <Takuaki Ichikawa>
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E-Mail: bobu@din.or.jp