[KATARIBE 11617] HA06 : EP :「迷子の迷子の……」続き

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Date: Wed, 13 Jan 1999 13:09:34 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11617] HA06 : EP :「迷子の迷子の……」続き 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199901130409.NAA30452@www.mahoroba.ne.jp>
Posted: Wed, 13 Jan 1999 13:09:32 +0900
X-Mail-Count: 11617

99年01月13日:13時09分29秒
Sub:HA06:EP:「迷子の迷子の……」続き:
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
なおなみさん、こんにちはっ!

わあい、続きだあ、栢々君だあっ(嬉々)

  兪児  :「……で、泣かしてる奴」
  E.R:「どやかましひ(汗)」

というわけで、急いで夢の中に放り込むぞ>花澄

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EP:「迷子の迷子の……」
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>おっとりした感じの、ほわほわした笑顔が出てくる。 
>昨日撫でてもらった暖かさを思いだす。 
>
> 栢々  :「…来るにょ(ぐすっ)」 

  さて、一方、松蔭堂では。
  二階、麻樹の部屋に一同上がり込んでいる。
  殺風景なほど何も無い部屋である。
  闇ぬいがうん、と足を投げ出して座っても、まだ皆に十分な広さがある。

  闇ぬい   :「花澄さん、何するんだ?」
  花澄     :「あのね、手伝って欲しいことがあるの」
  譲羽     :「ぢいっ?!(お手伝いっ?!(わくわく))」
  花澄     :「あ、違うのよゆず。お手伝い、っていうんじゃなくって」
  譲羽     :「ぢい(しょんぼり)」
  花澄     :「……そんな顔されても(苦笑)」

  少女人形の頭を一つ撫でてやってから、花澄は闇ぬいとこんこんのほうを見る。

  花澄     :「闇ぬい君、こんこん君、……最近、夢って見た?」
  闇ぬい   :「ゆめ?」
  こんこん :「こん?」

  一斉に首が左に傾く。

  花澄     :「眠ってる時にね、見えるものなんだけど」
  闇ぬい   :「ふえ?」
  こんこん :「こん?」
 
  今度は一斉に首が右に傾く。

  花澄     :「………闇ぬい君、夢って知ってる?」
  闇ぬい   :「………………ええっと(汗)」

  たーぶーん、あれかな、くらいは何となく分かる。
  でも、その程度では、面と向かって正されると、思わず口篭もるものである。

  花澄     :「知らない?」
  闇ぬい   :「し、知ってると思うぞっ」
  花澄     :「その中に、せんちょさんって、出てきた?」
  闇ぬい   :「せんちょさん?」

  夜、眠ってる時に、目を瞑っているのに見えるもの。
  見えた人。
  それは……

  闇ぬい   :「……わ、わかんない(汗)」
  花澄     :「そっか……こんこん君は?」
  こんこん :「こん?」

  ……論外(笑)

  花澄     :「じゃ、仕方ないなあ……あのね、私の夢の中に栢々君って
           :白い鯨がいるの。その子が探してる人が、皆の夢の中に
           :いるんじゃないかなって思って」
  闇ぬい   :「ふえ?」
  花澄     :「だから、二人とも、一緒にお昼寝してくれる?」
  闇ぬい   :「お昼寝?いいぞっ(威張りっ)」
  こんこん :「きゅうん☆(しっぽぱたぱた)」

  実際のところ、えらくぶっとんだ論理なのだが、まあ、相手が
 何事にも柔軟なお子様達である。

  花澄     :「で、あの……ここでお昼寝させて頂いていいですか?」
  麻樹     :「どうぞ」
  花澄     :「じゃ……っと、少し離れてて下さいな」

  何故、と問う前に、そのまま花澄はころんと横になる。
  闇ぬいがその横で、真似してころん、と横になる。
  こんこんがその間で座り込んだ。

  花澄     :「すみません、半時間ほどしたら起こして頂けますか?」
  麻樹     :「半時間……了解」
  譲羽     :「ぢいっ(ゆずも起こすのっ)」
  花澄     :「有難うございます……」

  春眠暁を覚えず。
  そんな春を……呼んで………


  麻樹     :「早い(汗)」
  花澄     :「………(既に熟睡)」


  ………呼んで………

  ……………ほて☆

  栢々     :「きゅ?花澄しゃんなにょ?」
  花澄     :「あ、栢々くん、いたいた」
  
  ちゃぷちゃぷと、小さな鯨が寄ってくる。

  花澄     :「あのね、今、ゆずのお友達が一緒に眠ってるの。多分その夢の
           :どこかにせんちょさんいるんじゃないかって思うから……」
  栢々     :「きゅ(嬉)………ほんとに、せんちょさんいるにょ?」
  花澄     :「……(汗)……た、多分」
  栢々     :「………きゅう(ちょっとしょんぼり)」
  花澄     :「え、えとえと、あのね、もし見つからないなら、
           :こっちに戻ってきてくれればいいから(汗汗)」
  栢々     :「花澄しゃんの夢に?」
  花澄     :「そう。目印は……ええと……(桜かなんか生えてるといいのに)」

  と、内心の声が分かったのか。

  SE     :にうっ☆
  栢々     :「……桜さんにゃのー(嬉々)」  
  花澄     :「へ?(汗)」

  花澄の背後に、桜の木が一本。
  海の中から生え出ている。

  花澄     :「(……まいっか)じゃ、もし何かあったら、これを目印に
           :戻ってきてね」
  栢々     :「きゅ(こっくり)」
  花澄     :「じゃ、いってらっしゃい(なでなで)」
  栢々     :「きゅう(嬉)………行くにょっ」

  ぽうん、と。
  高く、跳ね上がって。
  白い夢の鯨は、花澄の夢から抜け出していった。

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てなもんで。
さあて、夢をゆくぞ〜(へろへろ)

一応、花澄達がぐうぐう眠ってるというのは「春の結界:13」の作用によります。
(春眠暁を覚えず、の状態の春、を周り1mに呼んだ、と)

ではではっ




    

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