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Date: Mon, 11 Jan 1999 19:35:50 +0900
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11604] HA06 : EP 「迷子の迷子の……」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199901111036.TAA23506@www.mahoroba.ne.jp>
Posted: Mon, 11 Jan 1999 19:36:04 +0900
X-Mail-Count: 11604
99年01月11日:19時36分02秒
Sub:HA06:EP「迷子の迷子の……」:
From:E.R
こんにちは、E.Rと申します。
……あいも変わらず、日常EPです。
なおなみさん、蘆会さんには、了承を得ております。
(有難うございます。御二方)
てなわけで。
日常完結EP、そらゆくぞっ(自棄)
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EP:「迷子の迷子の……」
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繰り返し繰り返し、見る夢という奴がある。
悪夢の場合もあり、そうでない場合もある。
で、この場合は……どちらなのやら、判別がつけ難いものがある……のだが。
泣声がする。
泣声をたどると、真っ白い小さな鯨がふこふこ浮いている。
花澄 :「………栢々君?」
栢々 :「花澄しゃあん(えぐえぐ)」
花澄 :「せんちょさん、まだ来ないの?」
栢々 :「(じわ)………来にゃいー(えぐえぐえぐ)」
花澄 :「(汗)……ね、栢々君、泣かないの(よしよし)」
夢の海。
藍の色に染まった中で、夢の鯨は泣き続ける。
花澄 :「でもね、栢々君。追っかけられないからいいんじゃないの?」
栢々 :「よくにゃいのー(ひいいっく)」
花澄 :「どうして?」
栢々 :「栢々、一人になるにょ。迷子になるにょ。迷子になってどこいくか
:わからなくなるにょー(わああん)」
花澄 :「でも、せんちょさんに捕まるのは厭なの?」
栢々 :「そうにゃの(こっくり)」
花澄 :「………(分かるような分からないような……)」
にしても、一週間。
泣き続けられては、夢を見る方も辛いものがある。
花澄 :「そうねえ……ね、栢々君、前はゆずの夢の中にいたでしょ?」
栢々 :「きゅ(こっくり)」
花澄 :「で…その時は、せんちょさんはいたの?」
栢々 :「いたにょ。そんで栢々に蛙らんちゃあってやったにょ」
花澄 :「じゃ、そこから、よね……(考え込みっ)」
譲羽の夢から自分の夢に、この夢鯨がやってきたのは、何となく心情的に
納得が行くのである。
と、すると、ゆずの夢から渡ってゆく相手として、心情的に納得が行くのは……
花澄 :「松陰堂の、ゆずのお友達、かしらねえ……」
栢々 :「……きゅう」
暫し、沈黙。
花澄 :(そうはいっても、私が皆の夢の中、探すなんてこと出来ないし、
:ということは、栢々君に、皆の夢の中に行ってもらわないと
:いけない、ってこと……かなあ……)
さてその為にはどうすれば、と、考え込んでいた最中に。
SE :ぢーーーっ☆
花澄 :「……?」
栢々 :「花澄しゃん、せんちょ探してくれるにょ?」
花澄 :「えっと……」
栢々 :「せんちょ、探してくれるにょ?(つぶらなひとみっ)」
花澄 :「………(汗)」
大きなおめめで、ぢいっとこちらを見る。
結構な……破壊力である(笑)
花澄 :「ええっと……ね、栢々君。私は夢の中を動くことが出来ないから
:せんちょさんを直接探すことは出来ないけど」
栢々 :「……きゅう(泣)」
花澄 :「けどっ、でもいるかもしれない人のところに行くからっ(汗)
:そしたら、栢々君、探すことが出来るでしょ?」
栢々 :「……きゅ」
ほんの少し。
夢鯨の顔が安堵して見えて………
……………見えて………………
SE :ぢりぢりぢり……
SE :ぱし。
譲羽 :「ぢ?(花澄?)」
花澄 :「……はい、おきてます」
起き上がり、一つ溜息をつく。
約束したからには……守らねばならない。
花澄 :「ってことは……松蔭堂で、昼寝させてください、ってこと?(汗)」
譲羽 :「ぢ?」
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てとこで、切る。
……うみ(汗)
さて。
せんちょさんはいずこにっ!?
ではでは。