[KATARIBE 11586] Re:[11579] 関門海峡の鉄剣の話

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Date: Tue, 5 Jan 1999 00:25:46 +0900
From: Takuji HOTTA <gombe@osk3.3web.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 11586] Re:[11579] 関門海峡の鉄剣の話
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <9901041539.AA00165@gombe.osk3.3web.ne.jp>
In-Reply-To: <199901021512.AAA13989@soda1.bekkoame.ne.jp>
Posted: Tue, 05 Jan 1999 00:39:56 +0900
X-Mail-Count: 11586

 明けましておめでとうございます。流さん、ご無沙汰しております。MLの
皆さん、お久しぶりです。そしてWingsさん、ようこそ語り部MLへ。
 語り部・狭間16『南北古都奇譚』GMにして狭間06「堀川祐司」プレイヤー
の、ごんべです。今年もよろしくお願いします。

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At Sat, 2 Jan 1999 23:59:57 +0900,
  (<199901021512.AAA13989@soda1.bekkoame.ne.jp>)
poetlabo@cap.bekkoame.or.jp (T.Nagare) wrote:

>去年の今頃だったかな、関門海峡から発掘された刀剣をめぐる争いというアイデアが
>流れたことがあった。覚えておいでかの?
>なぜか僕の同僚には文化財の発掘調査を専門にやっておる者があったので、一緒に飲
>む機会を捉えていんたびうを試みたことがあったのだ。なんとなく発表の機会を逃し
>ておったので、ここでその内容を紹介することにしよう。
(以下略)


 おお、懐かしい&素晴らしい。
 その話は私が第1回「TRPGの日」コンベンション(1997/11/30、大阪市港区)
でマスターしたセッションのシナリオの設定です。
# ……って、私はまだML入りしていなかった頃なので、違う可能性も?(^_^;
# sfさんに転送してもらったのかな?

 あの時は「壇ノ浦のような潮流の速い海水の中で、細い鉄の棒が800年も
形を保っていたのはおかしい」と言う指摘が各所から上がったように覚えてい
るので、「やっぱり何でも『魔力があるので無事だったのだ』と言うことにす
るのは恥ずかしいかなぁ」と、自分でも放り出していたのでした。
 こうして傍証をあげていただけると、すごくありがたいです。そうか、酸欠
と水流の件もシナリオ通りとなる可能性があるのか。よしよし。


>拙者:しかし、古代の刀剣と申せばその数も限られているはずで、それが関門海峡を
>通るなどということは…
>墓掘:実例があるではないか、平家が滅んだとき、天皇は入水したであろう?
>拙者:…ということは、かの三種の神器が…


 以下、当時の設定です。ネタバレです。

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天御座剣 あめのおましのつるぎ 【アイテム】

 応神天皇あたりの時代に、大物主の力により天皇家に与えられた霊剣。他で
もない、三種の神器の「剣」である(二代目)。
  (cf. 「昼御座剣」(ひのおましのつるぎ)……天皇自身が佩く剣。
     「蒔絵の太刀」……現在の三種の神器の「剣」の俗称。ちなみに、
     「草薙の剣」と呼ばれる初代の「剣」は現在熱田にある。共に事実)
 しかし“神の意に叶う者”が持たなければその身に害を与えるため、後世で
は大物主の眷属の血に連なる者以外には触れることもできない「魔滅の剣」と
なってしまった。霊体の消滅を恐れて近づかない妖魅たちからは、「神座の剣」
(かみましのつるぎ)、あるいは単に「つるぎ」と恐れられ憎まれている。
 刀身は三尺四寸の両刃で、柄で隠れる部分に「意富美和大神」と人智を超え
た技術で刻まれているが、現在は赤錆びてぼろぼろの考古学上の遺品に過ぎな
い。安徳天皇の一行により西国へ持ち去られ、1185年3月から平氏の滅亡と共
に壇ノ浦の海中に没していた。
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 名称・能力・外見等を含むかなりの部分はごんべの創作ですが、シナリオ作
成当時にいろんなところから聞いてきた情報を総合した一応事実が盛り込まれ
ています。三輪山の神・大物主が与えたという設定にしたため、シナリオ名も
「大神の剣」と書いて「おおみわのつるぎ」と読みます。
 なお、「関門海峡」「考古学上の遺品」「鉄剣」等のキーワードを配したの
は、PCおよびプレイヤーに「弥生時代に没した剣だろう」と錯覚させるため
の、ミスリードを狙った表現です。……実際に弥生時代の遺物なんですけどね
(笑)。>三種の神器


>他に剣といえば、そうだ『草薙剣』には別名があったが、あれの前には、
>墓掘:うむ、あれが出て来るときに使われたのは『十束剣(とつかのつるぎ)』だっ
>たな?なにしろ、握り拳十箇分の握りを持つものであるからして、それに見合う刀身
>を持つ剣となると、これは…
>拙者:ちょっと待て、刀身が握り拳十箇分ではないのか?
>墓掘:…到底人間の振り回せるものではないような大剣だの。
>拙者:…ホントか?
>墓掘:知るか。誰も実物を確かめてはおらんのだ。『十束剣』までもが関門海峡から
>引き上げられても、俺は別に驚かんぞ。

 ……知らなかった、柄が拳十個分だったとは(^_^;
 一応ごんべは「初代」つまり天のむら雲の剣は熱田神宮にあるままとしておき
ましたので、その初代=十束剣の扱いについては他の方にお任せいたします(笑)。


 流さん、興味深いお話をありがとうございました。
 それでは。

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堀田 拓司 (ごんべ)  gombe@osk3.3web.ne.jp
http://www2.osk.3web.ne.jp/~gombe/TRPG/BOUKEN/
    

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