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Date: Wed, 30 Sep 1998 18:02:47 +0900
From: "E.N." <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 11367] HA06:EP: 「月夜の夢鯨」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <9809300909.AA01477@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
In-Reply-To: <9809290831.AA01475@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
Posted: Wed, 30 Sep 1998 18:09:07 +0900
X-Mail-Count: 11367
こんにちは、いー・あーるです。
皆さん、こんにちは。
夢鯨の栢々君。
……かあいいじゃあないかあっ(滅)
というわけで。
#煩悩の赴くままにEPを書くのは止めましょう>自分
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EP 「月夜の夢鯨」
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すっかり夜中。
夢が流れ出し、混ざり合う時分。
SE :ちゃぷちゃぷ
栢々 :「きゅ?」
混ざり合う夢の河を、流れ下り溯り。
さてはてこの夢は誰のものやら。
栢々 :「お月さまにゃの」
ゆらゆらと藍の色の中、ほんの少し欠けた月が空に。
ゆらゆらとやはり藍の色の中、ゆらゆらと揺らぐ月が海に。
栢々 :「綺麗なお月さまにゃのー(嬉)」
藍と月色の間で、白い夢鯨はやはりほんの少し夢に染まって見えた。
空に浮かぶ月は、ぼう、と輝いている。
海に浮かぶ月も、ほんわりと輝いている。
栢々 :「どっちも綺麗にゃのー(嬉々)」
月と月の間で、白い夢鯨がふわんと跳ねる。
藍の滴が小さく舞った。
と。
:「くじらが跳ねるなら、兎が跳ねても不思議じゃないわよね」
栢々 :「きゅ?」
振り向くと、枕を抱えてふかふか波間を漂っている夢の主がこちらを見ている。
栢々 :「誰にゃの?」
花澄 :「花澄って言うの」
栢々 :「花澄さん、にゃの?」
ちゃぷちゃぷと、小さな夢鯨は夢の主に近づいた。
花澄 :「あなたが、栢々君?」
栢々 :「きゅ?どーしてしってるにょ?」
花澄 :「ゆずに聞いたの(にこにこ)」
おいでおいで、と招かれて、夢鯨は枕の近くに寄った。
ふわん、と、風が舞った。
栢々 :「花澄さんは、溶けないにょ☆」
花澄 :「溶け……ええ、溶けないの」
栢々 :「お月さま、綺麗にゃの」
花澄 :「そうね……どっちの?」
栢々 :「お空のお月さまも、海のお月さまも!」
本当に。
どちらがどちらかわからぬほどに。
二つの月は、ぼう、と青白く光っている。
花澄 :「あら?」
栢々 :「にゅ?」
花澄 :「栢々君にも、お月さま(笑)」
栢々 :「きゅ?」
白いつるつるした背中に、確かにほんの少し欠けた月が映っている。
栢々 :「栢々にも、お月さまくっついたにょ?」
ぴちぴち、と、尾っぽを動かしても
ぱちゃぱちゃ、と、鰭でかき回しても。
栢々 :「お月さま、くっ付いてるにょー(嬉々)」
花澄 :「本当だ(笑)」
だんだんと。
夢鯨に映る月が光りだす。
空の月と海の月。
その間の三番目のお月さま……
栢々 :「きゅわあ☆」
ぽうん、と。
藍の海と藍の空の間で跳ねて……
……跳ねて………
……………………
SE :じりりりりり☆
譲羽 :「ぢいっ(あさですよっ)」
いつもの声。
夢の海からぐい、と引き上げられる感覚。
花澄 :「………おはよ、ゆず」
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てなわけで、一瞬芸(笑)
何となく、夢の海を飲んだら酒の味がしそうですが(爆)
しかし何故夢の中まで枕を抱えていく(汗)> 花澄
訂正、修正お願いします〜>なおなみさん
ではっ
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『Hitch your wagon to the Star in Heaven』
いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)
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