[KATARIBE 11280] Re: [HA] 狭間日本の現実

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Thu, 3 Sep 1998 00:26:33 +0900
From: poetlabo@cap.bekkoame.or.jp (T.Nagare)
Subject: [KATARIBE 11280] Re: [HA] 狭間日本の現実
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199809021531.AAA24860@soda2.bekkoame.ne.jp>
Posted: Thu, 3 Sep 1998 00:31:37 +0900 (JST)
X-Mail-Count: 11280

流@しまった、スーパーの夏時間は終了してた です

困ったねえ、仲良しグループのメンバー2人が脱けてしまったか。
彼等の持ちキャラはどうなるんだ。勝手に使っていいのか?

もう終わってしまったのか?成果品はどこにあるのだ?
論争が悪いこととは思わないが、今回のスレッドは楽しくなかった。
新しい何かを生み出すために論争しているはずだったのに、既成の法体系を移入する
ことの是非になってしまったからだろうか。
僕の意見を確認すると、現行法をそのまま狭間の設定に持ち込むことには反対だ。法
体系をそっくり設定とするならば、それは設定に先行するおびただしい設定となって
しまう。屋上屋を重ねる設定は、わかりやすくも使いやすくもないはずだ。
そうでなくても、現行のエピソードは大半が犯罪記録として使用されかねないものば
かり。僕が見る限り、語り部の世界は現実でもSFでもなくお伽話だ。それが悪いこと
だとは思えない。
あるいは、提案者の頭にあったのは、現行法から使えそうなところだけを拾ってきて
設定に加えるということだったかもしれない。しかし、そのようにつまみ食い的な法
の適用は、決してよい結果を生まないだろう。法は体系として、制度として機能して
いるのであって、部分的にしか取り上げないならいずれ機能不全に陥るはずだ。
ここまでは、既成の法体系を移入しても使えない、と主張する理由である。

次に、ダークハンター資格なるものによって、ハンターが法的に守られることは有り
得ない。
そもそも資格とは、全ての行いを許すためのものではない。それは多くの場合、特定
の技術を要する行いについて、誤りなく遂行できる能力があることを確認するものに
過ぎない。警官といえども、殺人の権利を持っているわけではない。
つまり資格そのものは、法の外に出ることを認めない。法を逸脱した行いを許すもの
があるとすれば、それは資格ではなく特権であるべきだ。
もし警察に異能犯を逮捕する能力がなく、やむなく外部委託したとしても、依頼され
るのは『逮捕』であって『退治』ではないだろう。委託そのものが、日本では考えら
れない(欧米では、駐車違反の切符切りなど委託しているところがあるらしい)が。
#賞金稼ぎの難しさは、実に『生かしたまま引き渡す』点にこそあるのではないか?
「おまえら全員退治する!」というキャラが存在しえないわけではない。しかし、『
ワイルド7』は全員が警視正の地位にあった。アルバイト程度ではどう考えても無理だ。


とまあ反論はしてみたものの、これだけでは論争のための論争に過ぎない。この手の
論争は、現代詩をやっている連中の間では日常的に行われていて、論者の原稿料(安
い。逆に掲載料を取られることあり)に資するばかり、僕にとっては珍しいものでは
ない。もっと手軽な例が知りたければ、fjなどニュースグループを見ればよかろう。
無論、批評は必要に違いないが、僕は彼等の存在価値を認めない。何となれば、彼等
は自分に理解できる限りのことを言っているだけで、批評によって新しい価値を生み
出すことに成功していないのだ。価値の創造こそが詩人の仕事でなくて何であろう。


このスレッドは果たして論争たりえたのか。ほんとうに議論の種は出尽くしたのか。
僕の感じている疑問を言えば、発端となったエピソードは設定以前に、物語として成
功していないのではないか。
千影が竜胆を食ったという一点にのみ議論が集中したようだが、設定が足りなかった
からこんな話になった、とは僕にはどうしても思えない。足りないのは竜胆の動機で
はないのか。
また、竜胆は本当に吸血鬼になったのか。そのように思わされているだけではないの
か。改変されたエピソードには問題の場面について、詳細な描写が抜けている。

場面1.千影が少女(正体不明)と戦っている。
場面2.竜胆が千影に加勢するが、深手を負わされる。
場面3.竜胆が無道邸で目を覚まし、千影と話をする。

吸血鬼化うんぬんは、千影と話をした竜胆が「思い出した」ことになっているが、物
的証拠は見当たらない。
そもそも、竜胆がなぜ加勢に行ったのか。千影を知らなかったところを見ると、バン
パイア連合との契約でもあったのか。それになにより、肝心かなめのところでラーフ
ィスが出て来ないのはなぜなのだ。なにか理由があって、故意に怪我されられたとし
か考えようがないではないか。
読めば読むほど、設定よりも描写が欲しいところである。

#真理表をつくって整理してみたいが、どう切り分ければいいのかわからない。時間
もない


論争に耐えられないという方も出たようだか、そんなに話は進んでいたかな?
率直に言って、進退を決める理由になるほどの話題ではなかったと思う。
僕はMLきっての年寄りとして、「近頃の若者には、根性が足りませんのう」などと言
っていればいいのかね?
たかが設定一つ決めるくらいのことに、どうして人生投げ出すような顔色をするんだ?
言っちゃ悪いが僕にとっての狭間は、数ある世界のうちの一つにすぎない。無法地帯
であるとか、サイトは抹消するとか、子供の喧嘩レベルに落ちてまで争わなくてはな
らないものとは思えない。

ちなみに僕は、MLの利用についてはML管理者の指示に従うべきと思う。管理者とは、
純粋に技術的な管理だけをやっているわけではなく、彼の責任において『場』を維持
しているのであるから。
彼は責任を負うている分だけ自由であり、僕はその分自由ではない。
僕はMLを運営したことはなく、エラーメールの処理とかやったことはないから、純粋
に技術的な管理がどのようなものかさえ知らないし、まして心理的な負担がどれほど
のものか知らない。だから自分がMLを楽しむため、できるだけ管理者に協力しようと
考える。
#でも日付を見ると、1日1メールには失敗してる。すまん…


最後に、このSubjectに関しては、BOBUさんの意見を妥当と考えます。
おそらく異能官憲が人目に触れるのはまずいので、大半の事件では一般警察が泥をか
ぶることになるでしょう。

魔術幻燈 ☆★☆ 流琢弥/萩原學/硯研一郎
http://www.bekkoame.ne.jp/%7Epoetlabo/
poetlabo@cap.bekkoame.ne.jp


    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage