[KATARIBE 10980] [HA07]EP終業近くのちょっとした出来事

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Date: Sat, 25 Jul 1998 01:43:32 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@mug.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 10980] [HA07]EP終業近くのちょっとした出来事
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <980725014655.DD28A123.1172902@mug.biglobe.ne.jp>
Posted: Sat, 25 Jul 1998 01:56:40 +0900
X-Mail-Count: 10980

ども、BOBUです。

07EPを書いてみました。

久志さん、キャラお借りしました。


終業近くのちょっとした出来事
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	図書室の机には入ってすぐの6人用の大きい机と、奥の方にある1人
	1人のスペースに区切られた机とがある。
	その奧の机の一角。

 石上	:「……」

	石上は本を読んでいた。
	『高等魔術の教理と祭儀 <教理編>』
	同じ章を読むのはこれで3度目。
	文章が難しいので理解できないのである。

 石上	:(著者の情熱は感じられるんだけどな)

	哲学の書棚に並んでいる中で、周囲と違う言葉を感じたから読んでみ
	る気になったのだが。
	2時間かけて100ページも読めていない。
	もうすぐ終業の鐘が鳴る。

 石上	:(後は家で読むか…)

	本の背表紙には「禁」のシールが貼ってあるがそんな物はお構いなし
	である。
	本を鞄の中に入れ、立ち上がる。

 夢希	:「それ、持ち出し禁止」

	振り向くとそこに図書委員がいた。
	よく見る顔。名前を佐柄とかいった。

 石上	:「一週間ほど、いいだろ?この本、時間をかけないと読めないし」
 夢希	:「だめ。決まりは決まり」

	心に訴えかけてみる。前は効かなかったけど今度は…。

 石上	:「ちゃんと返すからさ」
 夢希	:「だめ」

	やっぱだめか…。

 石上	:(ため息)

	鞄から本を取り出すと元あった場所に返す。

 夢希	:「もう一冊あるでしょ」
 石上	:「はい?」
 夢希	:「もう一冊、鞄の中に」
 石上	:「……」

	もう一冊も取り出すと元の場所に返す。

 石上	:「なんで判ったんだ?」
 夢希	:「見てたから」
 石上	:「……不覚」

 石上	:(今日はついてないな…)
 夢希	:「鍵閉めるから早く出て」
 石上	:「はいはい」

	図書室を出る。
	今日のところは素直に帰ろう。
	と、後ろから。

 夢希	:「ポケットの中の本は明日でいいから」
 石上	:「……」

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石上は佐柄女史に勝てないらしい……。
今回は、きっちりさいころ振ってみました。
その結果が上記の通り。
能力値的には同じはずなんですけどねぇ。


変更等 あればよろしくお願いします。

それでは。
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BOBU <Takuaki Ichikawa>
E-Mail: bobu@mug.biglobe.ne.jp
    

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