[KATARIBE 10861] HA06:EP: 「お中元」

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Thu, 16 Jul 1998 18:05:12 +0900
From: "E.N." <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 10861] HA06:EP: 「お中元」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <8001040903.AA01382@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
In-Reply-To: <9807131136.AA01379@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
Posted: Fri, 04 Jan 1980 18:03:25 +0900
X-Mail-Count: 10861

              こんにちは、いー・あーるです。
           皆さん、こんにちは。

日本の夏、ですね(……はあ)
てなわけでこんなEP。
*************************************************
EP 「お中元」
================

  某夜、瑞鶴にて。

  花澄   :「で、お兄ちゃん、何で大家さんの名前が知りたかったわけ?」
  店長   :「うん。散々お世話になってるからな、お中元贈ろうと思って」
  花澄   :「…………お中元?」

  天使往来。

  店長   :「……お前、お中元の存在憶えてたか?」
  花澄   :「すっからかんに忘れてた」
  店長   :「………(溜息)」

  日本の風習。それらから綺麗に離れて四年弱。
  忘れてしまう、というよりも、そのうざったさから解き放たれた開放感が
義務感を駆逐してしまっている、と言うべきか。

  花澄   :「で、お兄ちゃん何贈るの?」
  店長   :「うん。お茶にしようかな、と思っている」
  花澄   :「……じゃ、重ならないようにしないと」

  松蔭堂の人々には、本当にお世話になっている。
  兄とは別に、何か……したいな、と思う。

  花澄   :(……何が……いいのかな?)

  というわけで。
  この場合、松蔭堂に一番詳しい人物(?)……というと。

  譲羽   :『おおやさんの好きなもの?』
  花澄   :「うん。ゆずは何か知らない?」
  譲羽   :『……うーん』

  考え込みっ。

  譲羽   :『……あ、カレー!』
  花澄   :「カレー?」

  ……と、言われても。

  花澄   :(カレーをお中元に贈るのって、変よね、いくらなんでも)

  その判断は正しいと思われる。

  花澄   :(うーん……)

  で、考えて考えた挙げ句の果て……
  数日後になったりする。

  段ボール箱が、二つ。それを旅行時のカート(というのだろうか)にくくりつけて。
  背中には、いつもの袋。

  譲羽   :「(袋の中で)ぢいぢい?(花澄、カレー作るの?)」
  花澄   :「どうなるかしらね(苦笑)」

  いつもの道を通って、いつもの門をくぐって。
  からからと玄関を開けて。

  花澄   :「こんにちは」

*******************************************

  ちと、力尽きましたので切ります。
  ここまで書いて、気がついたんですが。

  いー・  :「……あんたさ、カレーの材料持ってゆく、って大家さんに言った?」
  花澄    :「ううん」
  いー・  :「じゃ、他の夕御飯考えてらっしゃる可能性も大なわけだ」
  花澄    :「…………」

  ………訪雪さん、あんど、蘆会さん。
  …………かれー、つくっていいっすか?(汗)


ではっ。
  

 
…………………………………………………………………………………………
  『Hitch your wagon to the Star in Heaven』
 
          いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)
…………………………………………………………………………………………
    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage