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Date: Sun, 12 Jul 1998 00:50:19 +0900
From: "K.Edamatsu" <edamatsu@osk2.3web.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 10750] RE:[KC] line_log 7/10 1/2
To: "'kataribe-ml@trpg.net'" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <01BDAD2F.D4CB3FC0@osk184.osk.3web.ne.jp>
Posted: Sun, 12 Jul 1998 00:53:34 +0900
X-Mail-Count: 10750
どーも、くすのきです(笑)
一行掲示板のログみながら、ちょいと思い付いたネタ
がありまして……
ちょいとEPってみました(笑)
題して「蝋人形の館?」(爆)
**********
町外れにある大きな森。
昼なお暗く、雨が降れば霧が深く立ち込める。
「ミステリースポット」という言葉がそのまま当て嵌まるような
そんな雰囲気を持った森のなかにある大きな一軒の洋館。
竜胆:「ただいま〜〜」
千影:「あ、お姉ちゃん。おかえり☆」
……言わずと知れた、無道邸だったり(笑)
竜胆:「チカ。唐突だけど、こんな話知ってる?」
千影:「なに?」
竜胆:「雨の日にこの森に霧が出ると、街中にひとさらいが
:でるんだって」
千影:「……なにそれ……?」
竜胆:「よくは知らないんだけど、昨日かなみちゃんとてんちょが
:うちの店に来てくれた時に、かなみちゃんが言ってたの」
千影:「ひとさらいのこと?」
竜胆:「そ。学校でいま話題になってるんだって……」
☆
かなみ:「りん姉様、父様、知ってる? 雨が降った夜にひとりで
:歩いてると、さらわれちゃうの」
観楠 :「それは初耳だなぁ。竜胆ちゃん、知ってた?」
竜胆 :「いえ、わたしもはじめてですー」
かなみ:「学校で寧ちゃんが言ってたの。雨が降ったら、森にきり
:がでるでしょ? その時に黒いコートのおじいさんがあらわ
:れるの。で、一人であるいてる女の子を森の中へさらっちゃう
:んだって」
観楠 :「黒コートのじーさま……」
竜胆 :「変質者ですかね?」
かなみ:「かなみもさらわれちゃうのかな?」
観楠 :「……遅くまで遊んでたら、その黒いおじいさんがでてくる
:かも知れないよ〜?って、大丈夫だよ(笑)」
竜胆 :「ろりこんのぢぢい……さいってーですね(汗)」
☆
竜胆:「……なんて話だったのさ」
千影:「ふうん……チョット気になるね。前野さんにもお願いして、1度
:調べてみよっか」
竜胆:「そーだね(笑) あ、ところでブラッドさんは?」
千影:「じいやなら部屋で用事してくれてるけど……なんで?」
竜胆:「いや、チカで出迎えてくれるのはめずらしいな〜〜と」
千影:「お姉ちゃん帰ってきたこと、言っとくね。ごはんとお風呂にしよ☆」
竜胆:「さんせ〜〜(笑)」
☆☆☆
千影:「(トントン)……じいや」
:「……」
千影:「あれ、いないのかな? じいや〜〜(こんこんこんっ)」
:「……」
千影:「ん〜〜……鍵、は開いてるのよね(ノブまわす)じいや、入るよ」
ぎぃっ……
ブラッド:「ん?おうわぁぁ!?(どびくぅっ)」
千影 :「え、あっ!?(汗)」
ブラッド:「お、お、お、おじょうさまっ(大汗)」
千影 :「じいや、いたんなら返事しなさいよね。2回も呼んだのに」
ブラッド:「こ、これは大変失礼いたしました(汗)」
千影 :「……ん?これ……なんの臭い?」
ブラッド:「こ、これはそのっ、ですなっ(汗) あ、そそそういえばお嬢様。
:なにか御用でも?(汗)」
じいや、チカちゃんを廊下へ押し出してドアを閉める(笑)
千影 :「あ、そうそう。お姉ちゃん帰ってきたから、夕食とお風呂、用意
:してね☆」
ブラッド:「かしこまりました。では、早速」
千影 :「ところで、じいや」
ブラッド:「なんでしょう?」
千影 :「なに隠したの?」
ブラッド:「なっなななあーにも、隠してなど、おりませんぞ〜〜(動揺)」
千影 :「……アヤシイなあ」
☆次の日、雨★
吹利駅前商店街
ブラッド:「むぅ、降り出したか(汗)」
すぐ済む用事の筈だったが、予想外に時間がかかってしまった。
傘は持っていない。
ブラッド:「……止みそうにはない、か」
黒い帽子に黒い外套。
小脇に抱えたおおきなおおきな……160cmはあろうかという包み。
ブラッド:「濡らしたくはないが……しかたない」
これ以上酷くならないうちに、とアーケードを抜け出した途端。
急に強くなった雨が、帽子も外套も靴も、大事な包みまでもあっという
まに水浸しにしてしまう。
ブラッド:「ええい、いまいましい!」
舌打ちひとつのこして雨の中を屋敷へ駆け出す。
千影:「今日も雨かあ……」
窓から見える森に、だんだんと白く……
千影:「霧……」
(竜胆:「霧が出るとろりこんぢぢいがこの森に……」)
千影:「子供の間の流行話よねー……夏の定番ってやつ☆」
ふと窓の下を見ると門のところに人影が。
千影:「あれ……じいや、でかけてたんだ」
黒い帽子に黒い外套。小脇に抱えたおおきなおおきな包み。
雨に降られて全部が水浸しの様で
千影:「タオル、持っていってあげよっと☆」
ブラッド:「ふぅ、えらいめにあったが……これが無事でなにより(笑)」
千影 :「じいや、おかえり☆」
ブラッド:「ただいま戻りました」
千影 :「雨降って大変だったでしょ?はい、タオル」
ブラッド:「お嬢様……嬉しゅうございます、じいは嬉しゅうございます
:ぞ(感涙)」
千影 :「泣かなくても〜〜(苦笑)」
ブラッド:「お嬢様にお仕えして幾年月、よくここまでご立派になられ
:ました(感涙)」
千影 :「で、その大きい包み、なに?」
ブラッド:「……こ、これはですな……あー、その〜〜(汗)」
千影 :「立派になったから、教えて☆」
ブラッド:「い、いえ、お教えするほどのものではございませんので
:……し、失礼いたします(そそくさっ)」
千影 :「……や〜〜っぱり、アヤシイ……」
千影:「なんて、ことがあったの」
竜胆:「黒い衣装のおじいさん……もしかして、噂の犯人が身内だった
:……とかはシャレになんないわよ?」
千影:「まさか、とは思うけど……じいや、最近なにか隠しごとしてるし」
竜胆:「いちお、確かめた方がよさそうね」
☆じいやの部屋の前★
竜胆:「さーてと。チカ、鍵かして」
千影:「はい」
竜胆:「いきなり踏み込んで証拠を押さえるのが、捜査のキホンよ」
千影:「お姉ちゃん、それ、ちょっと違う……」
竜胆:「開いた。いい、いち、にーの……」
千影:「さんっ!」
ドアを一気に開け、部屋に飛び込む2人。
鼻を突く臭い。机の上に広げられた小瓶と筆
なにが起こったかわからないブラッドと、部屋中に立ち並ぶ……
千影 :「これ……いつのまに(汗)」
竜胆 :「……(絶句)」
ブラッド:「お、おじょうさま、と……竜胆様?」
千影 :「じいや〜〜」
ブラッド:「は、あ、はい(汗)」
千影 :「なに、この……大量の『フィギュア』は?」
棚、机など、スペースのある所全てに「女の子の人形」が
飾ってある(笑)
なかでも目を引くのが……
竜胆 :「綾波と惣流の等身大……(汗)」
ブラッド:「あ〜〜(汗)」
千影 :「……これが噂の正体、かな?(汗)」
竜胆 :「大きな箱抱えて、雨の中傘も差さずにこの家に帰ってくるの
:誰かにみられたのね。それでヘンな噂がたった、と」
千影 :「じいやの外出着、もとからアヤシイし〜〜」
ブラッド:「う〜〜(汗)」
竜胆 :「まぁ、人間さらって来るよりフィギュア担いで来る方がまだ
:ましだけど(汗)」
ブラッド:「〜〜〜〜(汗)」
千影 :「FADからキャストキット……よくこんだけ……知らなかった(汗)」
ブラッド:「いや、その……商店街で立ち寄った店で(汗)」
竜胆 :「いいわけしないの」
千影 :「別に悪いって言ってないよ」
竜胆 :「でも……年、考えてね」
立ちすくむブラッドを残し、ドアをしめる。
千影:「じいやにあんな趣味があったなんて……」
竜胆:「うんうん。ま、いーじゃないの(笑)」
千影:「あ、お姉ちゃんそれ……」
竜胆:「へっへー、一つ貰ってきちゃった(笑)」
千影:「あ、『美夕』だぁ。あたしは、これ☆」
竜胆:「『ほのかDX』……事件が事件じゃなかった時の捜査の報酬
:なら、こんなもんね(笑)」
千影:「そうそう(笑)」
以後「雨の日の黒い老人」の噂が無くなったのはいうまでも
無い★
**********
オチちゃえ(笑)
えーと、モトネタってのは
>くすのき
> 無道邸の場所って……「霧のたちこむ森の奥深く」でしたっけ?(笑)
>K’
> そういうスゴイ場所にあるさ(笑) > 屋敷
>くすのき
> …ほんとだったのか(汗) 「少女を運ぶ謎の老人〜」って、ひょっと
> して「じいや」のことか?(笑)
>K’
> …ビクッ!(笑) > 少女を運ぶ謎の老人
この部分です(笑)
人間さらってるとほんとの事件になってしまいますけど……
俺、どーもそーいうの苦手で(苦笑)
で、人間じゃなくて「等身大フィギュア」にしてしまいました(爆)
ブラッドさんをフィギュア収集家にしてしまうし〜〜……(汗)
ちなみに、価格はというと……35万税抜き、です>等身大アスカ
くすのきでした
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