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Date: Tue, 7 Jul 1998 19:58:26 +0900
From: "E.N." <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 10626] Re: HA06:EP: 「棚卸し」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <9807071056.AA01368@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
In-Reply-To: <9806290320.AA01356@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
Posted: Tue, 07 Jul 1998 19:56:14 +0900
X-Mail-Count: 10626
こんにちは、いー・あーるです。
皆さん、こんにちは。
「棚卸し」続き行きまーす。
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さて、棚卸し当日。
待ち合わせの30分前……すなわち9時。
店長 :「おや、狭淵さん。早いですね」
美樹 :「おはようございます」
硝子戸をからからと開けて、招じ入れる。
店長 :「おい花澄、始めるぞ」
花澄 :「はいはい」
奥からぱたぱたと花澄が出てくる。
店長 :「じゃ、宜しく……まず、このシートを敷いて、本を全部一度
:棚から下ろしてもらえますか?」
ビニールの青いシートを、通路一面に敷き詰めて。
店長 :「それで……よく気を付けてください。本棚と本の間とか、本棚と
:壁の間とか、そういうところに本が落ちてないかどうか」
美樹 :「はい」
自宅の、個人の本棚ならばありうる話だが、しかし、本を売り物にしている場所で、
そういうところに本が入り込むものだろうか。
それ以上に、店長の口調が曰くありげである。
店長 :「花澄は……」
花澄 :「大丈夫(笑)」
手慣れた様子で、花澄が本を下ろしてゆく。
店長 :「まあ、ゆっくりやってください。無理なさらんでいいですから」
美樹 :「はい」
そおっと、本を取り出し、置く。
そうやって、まず一番上の棚を空にする。
その、繰り返し。
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で、一応、切る。
ここで、質問というか何というか。
美樹さんって、絶版状況の、それも自分が探していたような本が
棚の後ろからひょこ、と、出てきたら、どんな反応するんでしょう。
#それに詰まって、放り出した奴(笑)
花澄だったら……黙って息を呑んで、静かに棚に返すんですが。
ではでは。
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『Hitch your wagon to the Star in Heaven』
いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)
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