[KATARIBE 10519] [HA06]EP: 『口紅』

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Date: Wed, 1 Jul 1998 13:45:47 +0900
From: 田中 久美子<kumiko.tanaka@tonen.co.jp>
Subject: [KATARIBE 10519] [HA06]EP: 『口紅』
To: "'kataribe-ml@trpg.net'" <kataribe-ml@trpg.net>
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Posted: Wed, 1 Jul 1998 13:47:16 +0900 
X-Mail-Count: 10519

  ども、久志です。
新規エピソード(小説形式になってるけど…(^^;)です
久しぶりにかくなぁ…調子がつかめない(^^;)

  先日シャツに口紅をつけられた腹いせにかくEPです(笑)
よっぽど口惜しかったらしい>自分

『口紅』
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  極々普通の朝だった。
  いつものように、顔を洗い、トーストをかじり、牛乳を一杯の簡単な食事をすませ
家を出る。
駅までは徒歩7分、改札を通りホームにつくとまもなく電車到着のアナウンスがな
る、いつもど
おり。電車はラッシュには早い時間なので、それほど混んではいないがさすがに座席
は空いてい
ない。ドアに張り付くように立ちいつものドア際の手すりをつかむ。こちらがわのド
アは目当て
の駅まで開かない。一駅、また一駅、停車するたびに人が増えドアに押し付けられ
る。まもなく
押し出されるようにホームに降り、流れるように改札を後にする。駅からの道には二
三見知った
生徒の顔があった。
「成田せんせーっ、おはよー」
  背後から元気のいい声が聞こえる。担任のクラスの子だ、振り向き片手をあげる。
「ああ、おはよう富良名」
「おはようございます成田先生」
  一緒に登校していたもう一人のクラスメイトがぺこりと頭を下げる、この子達とは
毎朝のように道で顔を合わてせる。そのまま校門へ歩こうとした時。
「あー、せーんせぇ、せ・な・か」
  富良名が声を上げる、いたずらっ子のような声だ。
「あ、本当だ。成田先生、ここ」
  もう一人、本宮がポロシャツの肩口を引っ張る。
「あちゃ、やられたな」
  右肩背中側についた跡。白いポロシャツに真っ赤な口紅、唇のすじまでくっきりと
残っている。
「うわぁ、べったりくっついてる」
  替えのシャツはもってない、これは生徒達に散々からかわれるだろう。
「いまのうちなら石鹸でこすれば落ちるかもしれませんよ」
「そうだな、そ…」
  急に言葉がとぎれた、周りの景色がやけに色褪せて見える、平衡感覚が失われてい
く。
「せんせぇっ!」
「成田先生っ!どうしたんですかっ!」
  生徒達の声が遠くに聞こえる。そこで完全に意識が途絶えた。
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とりあえず斬る、ってこれからの展開なぁんにも考えてない(^^;)

  予定としては…
  謎の奇病で倒れる人々、そのいずれも誰かに口紅をつけられていた。
洗っても落ちない口紅、肌に残った謎の痣、だんだん体力を奪われ衰えていく被害者
達。
そして、次のターゲットは……考えてない(^^;)

  たーげっと希望者はこの指とーまれ(をい)

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『罰がなければ、逃げる楽しみもない…』

  田中久志(ひさやん)  fwhs3290@mb.infoweb.or.jp
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