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Date: Wed, 10 Jun 1998 17:12:38 +0900
From: "E.N." <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 10170] Re: HA06:EP: 「ねこの夢」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <9806100809.AA01323@150.26.109.137.ss.ffpri.affrc.go.jp>
In-Reply-To: <199806091216.VAA11406@ginga.eng.isas.ac.jp>
Posted: Wed, 10 Jun 1998 17:09:37 +0900
X-Mail-Count: 10170
こんにちは、いー・あーる@ねこしっぽ です。
中崎さん、皆さん、こんにちは。
#いや、本体ねこならなりたいけど、最悪毒虫にもなるわけで……
#間とってねこしっぽ(何考えてるんだろう……)
ところで、ねこEP、ゆきまーす。
お酒、有難うございます>中崎さん
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> そして、日本酒の小瓶が一つ。グラスが一つと、ぐいのみが
>一つ、その傍に控えていた。
>
> 豊中 :「飲みますか、花澄さん?」
花澄 :「にゃあっ(はいっ)」
手を触れなくとも、返事の内容がよく分る良いお返事である。
グラスとぐいのみに、日本酒を注いで。
豊中 :「どうぞ」
花澄 :「にゃ(頂きます)」
ぺろ、と、ぐいのみを倒さないようにお酒を舐めて。
花澄 :(あ、良かった、おいし)
味覚も本人のそれを受け継いでいるらしい。
しばらくは静かに食事が進む。
譲羽は、オコジョぬいの玄偉君を抱えて、座布団の上に座り込んでいる。
しばらく……そして譲羽が目をこすった。
花澄 :「にゃあ(ゆず、疲れたの?)」
譲羽 :「……ぢい(うん)」
答えると、玄偉君を抱えたままころんと横になる。
花澄 :「にぃ…(豊中さん、あの、ゆずはここで寝て……)」
豊中 :「いいですよ」
譲羽 :「ぢい(ぬいがふくふくしてるので、何かほっとするらしい)」
気持ち良さそうに転がった上から、タオルをかけてもらって。
譲羽 :「ぢい(ありがとう、なの)ぢいぢい(花澄、お休みなさい)」
花澄 :「にゃ(おやすみなさい)」
譲羽 :「…ぢいぃ……(起きたら、花澄、元に戻ってる?)」
一瞬、花澄が答えに詰まる。
はい、とは……どうしても答えられない。
花澄 :「……にぃ(大丈夫)」
譲羽 :「ぢい?(大丈夫?)」
花澄 :「にぃ(大丈夫)」
安心したように、譲羽が目を閉じる。
何が大丈夫なのか、本人にもわかってはいないのに。
花澄 :(うそつき、だなあ……)
しおしおとぐいのみの前に戻る。殆ど空になっていたぐいのみに
また、酒が注がれている。
何度か、グラスとぐいのみが空になった後。
花澄 :「うにゃっ?(あら?)」
注がれた酒を飲もうとして、へたり、と猫の足が折れた。
豊中 :「花澄さん?」
花澄 :「……なぅ(……何で酔ってんだろ、これだけで)」
それは当たり前というか……
豊中 :「……しまった、飲ませすぎたか」
花澄 :「なぅなぅ(まだ飲めますぅ…)」
ぐいのみの中に頭を突っ込みかけ……そのままひっくり返す。
花澄 :「にゃうっ(ごめんなさいっ)」
豊中 :「止めといた方がいいですって(汗)」
花澄をまず避けて、フローリングの床にこぼれた酒を拭き取る。
花澄 :「……なぅ(ごめんなさい……)」
豊中 :「いえ。いつもの積りで、俺も勧めすぎました(苦笑)」
いつもならば、この程度の酒では酔わない……いや、今でも。
頭の芯ははっきりと冴えているのに。
酔うにも酔えず、眠るにも眠れず。
口惜しいばかりが溜まってゆく。
花澄 :「にゃあっ」
ずりずりと足を動かして、豊中から遠ざかる。
酔っ払いの八つ当たりの自覚はある。
花澄 :『お酒も飲めない、ご飯も作れない、屋根から下りれない、
:ゆずも安心させてやれないっ!』
このまま、猫のまま、元に戻らなかったら。
ぱたぱたとフローリングの床に涙が落ちた。
花澄 :『何にも出来ない……』
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で、切る。
……ほう、泣き上戸か(をい)
鬼李 :「本体は?」
いー・:「むー、悲しくって仕方が無い時にだーーっと飲んで
:寝たことはあるけどね。飲んで悲しくはならないや」
鬼李 :「じゃ、どうなる」
いー・:「何か作り出すんだよねえ……以前はイラスト描いてたし、
:その後は話し作り、最近はぬい縫ってる」
鬼李 :「…………なんだそれは」
でわでわ。
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『Hitch your wagon to the Star in Heaven』
いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)
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