[KATARIBE 10044] HA06:EP: 「座敷わらし?」

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Date: Wed, 3 Jun 1998 12:32:10 +0900
From: "E.N." <nakazono@ss.ffpri.affrc.go.jp>
Subject: [KATARIBE 10044] HA06:EP: 「座敷わらし?」
To: kataribe-ml@trpg.net
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In-Reply-To: <3574A1AC13F.0E41SF@mail.x.age.ne.jp>
Posted: Wed, 03 Jun 1998 12:28:46 +0900
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            こんにちは、いー・あーるです。
           皆さん、こんにちは。

松蔭堂人外保育園の、ある日のEP……
こんなもんでしょうか?

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EP  「座敷わらし?」
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  だんだん日が長くなる。
  だんだん友達が増えてゆく。

  譲羽   :『でんぐり返し、ゆず、出来るよ』
  SE   :ころん☆
  闇ぬい :「ぼ、ぼくだって出来るぞ(どきどき)」
  SE   :ころ……どてん☆
  タイチ :《ウワワ(汗)》
  譲羽   :『闇ぬいくん、足!タイチ君とシュイチ君、蹴飛ばしちゃうよ』
  闇ぬい :「え……わああっ(あせあせ)」
  シュイチ:《大丈夫ダヨ、闇ヌイ君。…タダ、モウ少シ気ヲ付ケテクレルト
          :アリガタイネ(笑)》
  闇ぬい  :「……(ぷいっ)」

  タイチやシュイチを壊すことは、「悪いこと」ではないのか。
そう聞かれれば多分彼は、それは『悪いこと』ではなくって『ものすごく悪いこと』
なのだ、と、答えることだろう。
  ……所詮は善良なぬいである。

  譲羽    :『こんこん君は、出来る?』
  こんこん:「(無言)……」
  SE    :ころりん☆

  少々斜めの軌道を描いて、尻尾が一回り。

  譲羽    :『こんこん君、出来た出来た(ぱちぱち)』
  こんこん:「きゅうん(何となく得意)」

  だんだん出来ることが増えてくる。
  だんだん長いこと走れるようになる。

  譲羽    :『よーし、鬼ごっこしよう……闇ぬい君鬼ね』
  闇ぬい  :「えー(不満気)」
  譲羽    :『でも鬼って、悪い子なんだよ』

  流石に人外保育園年長組(笑)
  口は、達者である。

  闇ぬい  :「そ、そーか?(何となく納得)じゃ、行くぞっ」
  譲羽    :『こんこん君、逃げるよっ』
  こんこん:「……(とてとてとて)」
  タイチ  :《アアアアア……(汗)》
  シュイチ:《止メトイタ方ガ……ッテ、聞イテナイネ(汗)》

  所詮は普通の部屋である。
  三人……うち二人は標準よりかなり小さいとはいえ、
かけっこには、狭い。

  こんこん:「……(とてとて……よろり)」
  SE    :ばすっ(障子に突っ込んだ音)
  闇ぬい  :「あー、わ、悪いことしてるぞ(どきどき)」
  タイチ  :《……イワンコッチャナイ》
  譲羽    :『違うの、悪いことじゃなくって、危ないことなのっ』

  ……いやだから、やってはいけないことには相違ないのだが……(汗)

  譲羽    :『こんこん君、大丈夫?』
  こんこん:「きゅううん(ちょっとびっくり)」
  闇ぬい  :「怪我してない……よな?(覗き込みっ)」
  こんこん:「きゅう(こっくり)」

  尻尾、ぱたぱた。

  譲羽    :『よーし、じゃ、もっかい逃げるっ』
  こんこん:「……(ぱたぱたぱた)」
  闇ぬい  :「ま、待てえ」
  SE    :とたとたとた

  不意に、からりと障子が開く。

  凍雲    :「……こら(苦笑)」
  譲羽    :「ぢいっ(急停止)」
  こんこん:「……(ぱす  #急停止が間に合わず、譲羽に突っ込んでいる)」
  闇ぬい  :「……(何とか急停止)」
  凍雲    :「もうちっと静かに遊べんかの(苦笑)」

  顔を見合わせる三名。
  ……自分達は、うるさくしていたのだろうか。(をい)

  凍雲    :「今は、店に客が来とるでの。少し静かにしてやってくれんか?」
  譲羽    :「……ぢい(こっくり)」

  すとん、と譲羽が座り込む。続いて後の二名が腰を下ろす。

  凍雲    :「よしよし(笑)」

  からり、と障子がまた閉まる。

  譲羽    :『静かにするんだよ』
  闇ぬい  :「う、うん」
  こんこん:「……(しっぽ、ぱたぱた)」

  静かに。
  息を殺して。
  ……そしてそのうちに。

  タイチ  :《……寝チャッタネ(苦笑)》
  シュイチ:《静カニッテ、難シインダロウネ》


  花澄    :「どうも、申し訳ありません(深々)」
  訪雪    :「いえ(苦笑)」

  譲羽は、太平楽に眠り込んでいる。

  花澄    :「ちゃんと静かにするのよ、とは言ってるんですけど(溜息)」
  訪雪    :「遊びながら、それを覚えてる子供はいませんて(笑)」
  花澄    :「でも……お客さんに、妙な顔されたんじゃないでしょうか?」
  訪雪    :「これくらいの店だと、座敷わらしが住みついているんだね、と
          :妙に感心されはしましたがね(笑)」
  花澄    :「…………」

  視線をずらすと、闇ぬいが、襖の陰からのぞいている。
  その下から、こんこんがこちらを見ている。

  花澄    :「……(苦笑)」

  松蔭堂には、座敷わらしが複数いるらしい。

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まあ、何というか。
ゆずに着物着せりゃあ、それはそれで座敷わらしですよね(笑)

座敷わらしが家に居ると、その家は繁栄する……といわれるわけですが。
闇ぬいが居ると……埃は立つが……むー(何なんだ)

取りあえず、加筆修正、等、お願いします。

でわっ

 
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  『Hitch your wagon to the Star in Heaven』
 
          いー・あーる(nakazono@ffpri.affrc.go.jp)
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