[KATARIBE 10030] [mgt] Management

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Date: Tue, 2 Jun 1998 16:17:34 +0900
From: tt76470 <aida@nnl.isas.ac.jp>
Subject: [KATARIBE 10030] [mgt] Management
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199806020712.QAA22581@asagiri.eng.isas.ac.JP>
In-Reply-To: Your message of "Tue, 02 Jun 1998 11:14:06 JST."
References: <199806020208.LAA22079@asagiri.eng.isas.ac.JP> 
Posted: Tue, 02 Jun 1998 16:12:24 +0900
X-Mail-Count: 10030

中崎です。

http://tlug.linux.or.jp/docs/cathedral-bazaar/
を読んでいて、以前から漠然と思っていたことをようやく明文化できそ
うに思いましたので。

語り部の運営その他についてですが、sfさん一人への負荷があまりに高
過ぎないでしょうか。
言葉を替えると、sfさんがあまりにも何でも一人で掌握しようと頑張り
過ぎているのではないかと言うことなのですが。

それが悪いことであるとは言いませんが、そろそろ現実的ではなくなり
つつあるように見受けられます。
一人の人間が全てを掌握するのは無理な大きさになりつつある/そこま
で育て上げることが本来の目標であるかと思われますので、もうすこし
流動的な運営/スタッフの導入を本格的に検討されてはどうかと思います。

# 現状で、スタッフ導入がなされた良い例は一行掲示板の転送作業です
ね。
# デザイナの労力と管理者の労力、一人の人間がかならずしもいっしょ
くたにしょい込む必要はないですよ。それに、スタッフを導入することで
デザイナー/管理総責任者の価値が下がることはありません。適切なスタ
ッフをおくことで価値が上がることはありますが。もっとも、スタッフ側
にも遊びは遊びなりにちゃんとやってもらう必要があるのも事実(でなけ
ればスタッフ複数体制をとって、根を詰めることなくスタッフを勤められ
るようにする必要がある)ですけれど。

ユーザをユーザの枠に押し込めるのではなく、ユーザもまた共同作成者
(作成スタッフ)として取り扱ってはいかがでしょうか。
また、参加者各位も、気が向いたらどんどんでしゃばってはどうかと思
います。

# 気が向いたら、というあたりがポイントですね。

まだベータ版に過ぎないルールがここまでユーザ数を伸ばしたのですか
ら、ベータ版で改良の余地があることを大いに利用してはどうでしょう
か。

\begin{引用}
10。ベータテスタをすごく大事な資源であるかのように扱えば、向こう
も実際に大事な資源となることで報いてくれる。
\end{引用}

現状ではテスタの資源化が十分なされていないのではないかと思う次第
です。
少なくとも、意見の汲み上げが十分ではない/意見の汲み上げを強行に
要求しない/強硬な要求は無視することでその場をしのいでしまう、と
いう困った現象が出ているように思われます。


こちらの案としては、いっそのこと

ルール改変をユーザに許可してしまい、その中から生まれたアイデア/
方法の中でうまく機能するものだけをデザイナ権限で公式化する。

# 最後はsfさんの判断になるわけですね

ほうが、一元管理し切れないメディアであるインターネットを利用する
意味がより深まるように思われます。

なお、アイディアのフィードバックは推奨するだけでなく、どれほど些
細な(そしてまずい)アイデアであってもベータテスタに公開し、デザ
イナは一切批判しない(批判はベータテスタに任せる)ほうがより良い
方法であるかと。

 山本五十六の言葉に「やって見せ、やらせて見せて、褒めてやる」と
いうのがありますよね。それのもじりで「つくって見せ、作らせてみて、
褒めてやる(そして美味しいところを再編集!)」でどうでしょう?>ALL

# ブタもおだてりゃ木に登る、って言いますからね。おだてて使わな
くちゃ損ですよ。せっかくタダで(それどころか持ち出しで!)集まっ
てきているカモなんですから:-)>デザイナー

# 使われる側も承知しておいて良いことだと思うけど、おだてられて
悪い気はしないよね? >ユーザー

これに必要なのは

1. ある程度のユーザの数
2. ユーザが自分の自慢話をする場(ここでデザイナは可能な限り褒める
ことで、リピーターを確保する。けなしてもらいに来る奴はいない!)
3. ユーザA御自慢の方法に突っ込みを入れるユーザB
4. 最後に、ユーザが作ったものを統合して使ってしまうデザイン総責任
者の柔軟な心+厚い面の皮(ただし自分の仕事がマネジメントであるこ
とをきちんと公開し、アイデアを出した人間はスタッフロールに名前を
載せる等すること)

ではないかと思うのですが、現状では2と4が不足かと思われます。


御意見お待ちしております。

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捨てることをあらかじめ予定しておけ。   |      中崎  実
どうせいやでも捨てることになるんだから |  aida@nnl.isas.ac.jp
    (Fred Brooks『人月の神話』)      |  afn@geocities.co.jp
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P.S.
http://tlug.linux.or.jp/docs/cathedral-bazaar/
を一読しておいて下さるとありがたく。
    

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